バルコニーは避難経路 | マンション管理組合コンサルタント ㈱CIP須藤桂一の日記

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破綻する長期修繕計画の改善、マンション管理委託品質向上や大規模修繕工事のムダやムラを適正化する管理組合コンサルタントをしています。

先日テレビで、韓国のマンションではバルコニーに物置などが散乱していて、火災で逃げ場を失って焼死する人が年間3百人を超えると言っていました。

バルコニーは専用使用権のある共用部分といわれます。

ここはトラブルを多く抱える場所でもあります。物置や植木鉢の設置、洗濯物や布団干し、パラボラアンテナ、煙草の臭い、ペット飼育などなどさまざまな問題が出てくる場所です。

これは、バルコニーは専用部分に限りなく近い共用部分であり、他人が利用できない形態の場所であることが問題を複雑にしています。

しかしながら、バルコニーは共用部分なのです。

2001年に起きた歌舞伎町のビル火災で44名が死亡し、日本で発生した火災としては戦後5番目の大惨事となり、多くの死傷者を出した原因は、ビル内の避難通路の確保が不十分であった為とされ、避難通路である階段に物置や、物がおいてあり、逃げ道を失って、何十人も死亡した火災がありました。

この火災を契機にして、2002年に消防法が大幅に改正され、防火管理意識を高めるきっかけになり、避難通路確保の指導が強化されました。

マンションにおいても、バルコニーは消防法の避難通路になっている場合が通常で、お隣とのバルコニーの境目にパーテーションがあり、火災の時などはそのパーテーションを突き破って、おとなりのバルコニーなどに避難をするように工夫されていますが、そのパーテーションを破ってお隣に出たものの物置がおいてあって、逃げ道を失ったとか、植木鉢があって、逃げるのに苦労したなんてことがあっては困りますし、そんな状況をマンションの外部から認識できるだけで、消防署から改善命令が出されます。

ここは理事会や管理会社にも徹底して、チェックや指導をしていきたいところです。

バルコニーの不法使用を見つけたならば、管理組合は早い段階で警告を出すことが必要です。