初めて撮れた、変顔(笑)
さて
あるとき、母の無神経ともとれる言動に堪えられなくなった私は、母にその気持ちをぶつけた。
私は義理兄の名前すら聞きたくない、話に出すのはやめてくれと。
お母さんは私じゃないから、私の気持ちがわからないのだと。
すると母は、何よ名前を出したくらいのことで、というふうに反論したあと、こう言った。
「あんたが悪いんじゃないの、ずっと黙っていたんだから」
この言葉は私にとって、かなりのショックだった。
おそらく母は売り言葉に買い言葉的な勢いで言ったのだろうが、
私が悲劇のヒロインのように被害者ぶって、母に意見したのが気にくわなかったのだと思う。
母も、離婚前は自己中心的な父、底意地の悪い祖母、扱いにくい義理の息子がいる環境で
20数年ものあいだ、強く強く堪えて頑張ってきた人だ。
私にも「過去のことなど何でもない」という強い気持ちで生きて欲しい、
そういう願いも根底にはあったのだと思う。
けれどその時の私には、そういった前向きな意図は汲み取ることが出来ず、
言葉のまま「あんたが悪い」をストレートに受け取った。
もう絶対に、母には精神的に頼るもんか。
もっともそれ以前にも、ずっと苦しかったことを母に話したりはしていなかったけれど。
改めて、誓った。
誰にも助けを求めないと。
そうか、やっぱり私が悪いんだな。
今こうして苦しんでいるのは、自分が勇気を出して助けてと言わなかったせいなんだな。
でも、私が黙っていたのは、父や母を守りたかったためでもあるのに。
そう思ったら、やり切れない思いでいっぱいになった。
悪いのは、あの義理兄じゃないの。
あの男が、私にあんなことをしなければ。
最終的に、一番シンプルで当たり前のところへたどり着いた。
20代後半の頃。

