あら、また椅子の上?
まだまだお気に入り。
さて
義理兄に昔のことを謝らせ、慰謝料を払わせたい。
そんな思いで頭が膨らみ続け、私は協力者に、父方の叔父の存在を思い付いた。
叔父は私の父の妹、つまり叔母の夫だ。
叔母のことは、私は子どもの頃からあまり好きでなかった。
父も含め、父方のきょうだいはみな無教養で下品、金に汚い人間ばかりだったから。
叔父は学歴も高く、常識的で優しい人だったので、
なぜ叔母みたいな女と結婚するのだろうと子供心に思ったものだが、
居酒屋をしていた叔母の店に客として通ううち、そういう仲になったらしい。
確かに叔母は叔父よりずっと若く、居酒屋の女主人よろしく綺麗にしていたけど。
男ってなあ、ホントにわからん(笑)
もっとも、後で後悔していたようですが。
その叔父を頼ってみようと思い付いた。
弁護士さんを紹介してもらい、間に入ってもらおうと思ったのだ。
訴えられはしないけれど、弁護士という肩書の付く人間が出てくれば、
義理兄も大事になるのを恐れて、穏便に済ませようとするかも知れない。
形だけでも、謝るかも知れない。
そう考えた。
両親の離婚後、叔父と顔を合わせることはまったく無くなったけれど。
私が、叔父も通っていた高校に合格した時は、これで後輩だなと喜んでくれていた。
そして、学もあり非常に女性として気のきく母と、その娘の私には、
非常識な父方一族とは別の人種として接してくれていたように思う。
この人なら、頼ったら助けてくれるかも知れない。
何だか今までになく、ちょっと明るい兆しが見えた。

