そこが一番涼しいのね。
ひんやりしてるよ。
さて
叔父さんに、どうやって連絡を付けたものか。
その頃は携帯電話なんて便利なものは無かった。
仕方ない、自宅か。
叔母が出たら、偽名を使って電話口まで叔父を呼び出そう。
意を決して公衆電話から電話を掛けた。
案の定、叔母が出てしまったため、仕事関係者を装って叔父を電話口に呼び出した。
叔母は怪訝な口調ながらも叔父に代わってくれた。
叔父には私だということを叔母に悟られないよう頼み、
相談したいことがあるからと言って、後日外で会う約束を取り付けた。
叔父と久しぶりに駅近くの喫茶店で会い、近況報告をし合ったあと、本題に入った。
叔父は、
「うーん、色々難しい事情もあるし、今すぐ何とも返事することは出来ないけど。
知り合いのつてに相談してみるから」
と言ってくれ、その日はそれで別れた。
親身になって聞いてくれた気もするし、面倒なことになったなと感じているようでもあった。
そりゃあそうか。
身内同士のことだし、事情が事情だし・・・面倒臭いかも。
期待し過ぎないように待っていよう、と自分に言い聞かせて、
いつもと変わらぬ日々を過ごしていた矢先。
仕事から帰ってきた私を出迎えた母は、明らかにいつもと違う表情だった。
「ちょっとあんた、〇〇さん(叔父の名)に何の話をしたの!」
一瞬、身体に冷たい電気が走るように感じた。
叔父が、バラしたのか。
あれほど口止めを頼んだのに。
母は私に座るよう促し、詰問が始まった。

