今日はご機嫌ななめね~。

そんな日もあるよ。
 
 

さて

 

私が思い付いたのは、義理兄の家に放火することだった。

 

殺すつもりは無いけど、もし死んだとしても構わない。

それだけのことを、あの男は私にしている。

 

無論、私は犯罪者として捕えられたくは無い。

万全を期して、見つからないようにやるつもりだった。

 

しかし、義理兄がどこでどうしているか、私から親たちに聞く訳にいかなかった。

これ以上、変に勘繰られてもかなわない。

 

けれど偶然、再婚後の義理兄が家を買った話を両親がしており、

私がうたた寝していると思い込んだ父が、私の耳元で義理兄の住所を母に教えたのだ。

 

私は寝ているふりをしながら、その住所を頭の中で何度も何度も繰り返し、刻み付けた。

そして父母がいなくなったのを見計らい、急いでメモして本の間に隠した。

 

その頃は、ネットで住所を調べるなんてことは出来なかったため、

私はこっそり会社の資料室に忍び込み、大きな住宅地図を開いてメモの住所を探した。

 

地図が古すぎたのか、その住所は義理兄の名ではなかった。

そこで大きな書店に行き、最新の住宅地図を見ることにした。

 

ドキドキしながらページをめくると、

家に記載された名が、義理兄のものに変わっているのを見つけた。

重要な情報を手に入れた嬉しさで、心が躍った。

 

これでいつでも実行できる。

問題は、どうやってバレないように遂行するかだ。