トイレ前、おしりとあんよ。

たまらんです。
 
 

さて

 

計画を実行するためには、無論下見が必要だった。

 

地図で調べた場所に出向き、あの男の家であるか確認する。

人に見られずに実行できるか、周辺の事情を確認する。

 

とりあえず、行ってみることにした。

 

義理兄の家は、住宅街のど真ん中だった。

周りに飲食店やコンビニなどは見当たらず、本当に一般住宅しかない。

 

ただ道路は広々としており、あちこちに車が路駐されていたため

私の車が停めてあっても怪しまれることは無さそうだった。

 

あの、T字路の突き当りがあの男の家。

 

住宅街とはいえ、あまりゆっくり走っていても怪しまれるだろうと考え、

そこそこの速度で、家の前を通り過ぎてみた。

 

表札は、玄関までに距離があり確認出来なかった。

けれど地図の上では間違いなくここだ。

 

あの、簡単に開きそうな門の扉を開けば入れる。

あの辺りに灯油をまいて、火を放って逃げる。

 

現場を見て想像したら、急に自分のしようとしていることが恐ろしくなった。

さっきから速くなっていた胸の鼓動が、さらに速く打ち始めた。

 

Uターンして、もう一度家の前を通ってみようか。

 

迷っていた そのとき

サイドミラーに親子連れらしき二人が、写り込んだ。

 

咄嗟にスピードを落とし、振り向いてみた。

荷物を下げた女性と、幼稚園児くらいの女の子。

 

義理兄の家族だろうか、それともご近所さんか。

 

Uターンして顔でも見られたら面倒臭い。

すぐの角を右折し、近くにあった公園のそばに車を停めた。

 

鼓動はもう堪え切れなくなるほど速くなっていた。

 

いったん、落ち着こう。