あら、久し振りにニコニコ。
おやつちょうだい♪
さて、どんなに憂鬱なデートでも、約束した以上はいかなくてはならない。
当日、あまり天気に恵まれず、小降りだけれど雨。
相談所のビル前で待ち合わせて、あちらが車を出してくれることになっていた。
私は常日頃から、約束の時間前には到着するようにしている。
その日は特に、遅れてはいけないという思いから10分前には着いていた。
もしかしたら先に着いて待たせているかな、と思ったがその心配はなく、
玄関前には誰の姿も、誰の車も無い。
ま、10分前だし。
来ていなくても当たり前か。
そう思い、ビルの玄関先に傘を閉じて立っていた。
5分前。
まだ来ない。
・・・私なら、お見合いした相手との初デートなら5分前には来るなあ。
1分前。
まさか、場所間違えていないよね?
私は傘をさして道路に出、左右を見渡したが、それらしき人も車もいない。
何か事故でもあったのだろうか。
相談所に何か連絡が入っているかもと思い、事務所に向かおうとした時、
Hさんが歩いて玄関前までやってきた。特に急ぐでもなく。
ジャスト、約束の時間。
これを不満に思うのは、私が古い人間だからかも知れない。
「こんにちは、どうも」
エンジのシャツにジーンズ姿のHさんはそう言った。
うん、確かに遅れてはいないよ。
でも、自分の方が後に着いたのであれば「お待たせしました」では?
わかっている。
私は礼儀的なことにうるさい人間だ。
誰もが私と同じではない。
「約束の時間通りに来て何が悪い」と思う人が大多数なんだろう。
でも「私が」そう感じるのだから仕方ない。
スタートから気が重かった。
あ、スタート前からか・・・

