ころんとして、バックシャン。
つづきです。
さて、ややテンションが下がり気味なのをぐっとこらえて、
「今日はよろしくお願いします」と挨拶をかわした。
車が見当たらないので聞くと、
「たまさんが来ていなかったら路駐していなければならないので、
念のためコインパーキングに入れてきました」
とな。
来てるよ!
少なくとも時間前にはね。
なので雨の中、近くのコインパーキングまで歩いた。
車に着くと、ちょっと待ってくださいねと言う。
見れば、いそいそと助手席の上にある荷物を後部座席にどかしていた。
それって・・・私を乗せるってわかってるんだから、来る前にやっておくことでは?
百歩譲って、ここへ着くまでの信号待ちででも出来るのに。
おかげでこちらは雨の中、居心地悪く待っていなくちゃならない。
はあ、もう。
うんざりに拍車がかかる。
さっさと終わらせて帰ろう。
そんな気持ちで、やっと空いた助手席に乗り込んだ。
最初のデートはランチと決まっているので、私の好きな蕎麦屋へ向かった。
大抵はホテルのランチなどを選ぶらしいが、私は不慣れな人とだと食がすすまないし
私が決めて良いとのことだったので。
がしかし、到着すると外までお客さんが並んでいた。
いつもなら予約なしでも入れるのに、その日に限って団体客がいたらしい。
もうどこでもいいや、と近くのお店を考えているとHさんが
「それじゃあ僕の住んでる方にある蕎麦屋にしましょう」と。
ちょっと遠いと思ったが、車での移動が長ければ時間を稼げると思い、OKした。
それに、向かい合って座るよりも、横並びの方がまだ会話をしやすいかも知れない。
唯一、私の気持ちを上げてくれるはずだった蕎麦屋を後にし、
Hさんの地元方面へ向かった。
頑張れ~、私。

