3月上旬にしてはモサモサと雪が積もる。
路面には付着はせずとも、クルマの上は5cmくらいはあったかも。
路面には付着はせずとも、クルマの上は5cmくらいはあったかも。
そんな休館日明けの今日のプールは混むというよりは普段の顔ぶれと少し異なる。
ワタクシが普段mainに使用しております線の上、自称『蹴っ飛ばしゾーン』が、
いつもの顔ぶれであれば、ワタクシがその線の上を往来することを知っている皆さんが、
気を遣って退いてくださるか、或いはワタクシの前後を行くカタチを作ってくださる等、
ありがたい配慮の上で練習することができるようになっております。
何故というと、その線の上をワタクシが往来することで前後1mは蹴とばされる気配があるから。
本日はソコを「あえて」と言わんばかりに見かけない中年女性2名が
海で泳ぐような平泳ぎというか、でも腕を見ると水をかいてるわけでない、
腕でスカーリングをして浮きを取りながら、足だけ平泳ぎで進む…
そんな恰好の泳ぎを、ワタクシの前後で行うため、別の場所に移動するんだけど、
そうしたらそうしたでソッチに来てしまって、殆ど身動きが取れない状態。
彼女らがいる間は練習にならん、と軽く諦めてフト横を見ると
手旗信号翁が盛大に膝から下を広げたバタ足で接近してくる。
あーそーだ。
手旗信号翁の動きで気になるところがあったから訊いてみよーっと( ・ω・)ノ♪
私:「手旗信号翁さん、仰向けになって腕を直角に前倣えしてバタ足するじゃないですか」
翁:「背泳ぎのキックのことかね?」
私:「素人のワタクシにはソレが何かはわからないのですが、凄く腰を沈めてますよね。アレって…」
翁:「なにね。腰、沈んでた?さっきの??さっきのらかね??」
私:「えッ…あ、いや。さっきというか、いつもというか。この恰好のとき」
翁:「だっけ、ソレって背泳ぎのキックの練習なんて」
私:「 Σ(゚Д゚;エーッ! 腰を沈めてワザと水の抵抗を作ってるのかな?と不思議に思ってて」
翁:「腰、真っ直ぐになってねかったん?俺、真っ直ぐに浮いてるつもりになってたてー」
私:「山盛りお世話な話ですが、手旗信号翁さんの膝小僧も出まくってます」
翁:「ダウンキックになってねーかね?」
私:「なってないみたいですよ?」
翁:「ずーっと俺の姿勢で正しいと思ってたった。そうか、いろいろ違ったんねー」
皆さん多少の被害をこうむりながらも手旗信号翁だからしょーがない、と
半ばあきらめ、半ば呆れつつも生暖かく彼のドリルの様子を眺めているわけですが、
理由を聞いてみると、彼の描いている絵と実像の違いが甚だしいだけ、という…。
Y嬢 :「あの手旗信号翁さんだっけ?あの人のキックって、なんであんなに波立つんかな?」
me :「足首が動いてないんですよ。爪先を水に突き刺して力で蹴ってるから波打つ感じ」
Y嬢、目を丸くしながら水に潜って確認。
「ひゃあ」と一声あげておりました。
手旗信号翁のことを、
誰ともつるまず、黙々とオノレの課したドリルというかノルマというかをこなし、
あぁ、この人って本当に水泳の練習が(!)大好きなんだねェ~…。
そんな風に周囲は観ていたわけです。
なので、「おッ、手旗信号翁ちゃん、例のヤツやってんね!なんだかわからねけど」
「あの人、よゥ諦めねで毎日熱心にナニヤラやってっよねー!」
などと指さし笑っていたりもしているわけです。
しかし本人にインタビューしてみると
「上手になりたいから教室に入るけど、みんなに置いてかれるんさね」
「本見て練習してんだけど、本のようになってるかどうか…」
という話で、教わりたい気持ちもあるけど教われない現実がある模様。
そして、そんな手旗信号翁に限って教えたがりの方々が教えようとしない悲劇!
ワタクシみたく「内容はわからなくてもいいので、この動きでこうなってないか見て!」と
周囲を巻き込むことをしないだけに、手旗信号翁の誤解される日々は続く…。