更衣室からプールサイドに顔を出すと、ロングで泳ぐ人用というか、
上手に泳ぐ人用というか、そういう類の方々が泳ぐコースから誰かが手を振っている。
ワタクシの前後に人の姿はなく、誰だろなぁ( ・ω・)とジーッと見ながらも、
ビート板を用意したりなんだり…そんくらい目が悪くなっていることにもガッカリ。

道具を持ってウォーキングコースの隣でもあるソコに辿り着くと、
手を振っていたのは校長先生じゃあありませんか。
新年のご挨拶を紙媒体以外で交わし、校長先生は泳ぎ、ワタクシは歩く。

その後すぐ、校長先生がいつであったか競り負けたオナゴ様が入水。
以来、校長先生が一方的にライバル視しているというか片思いをしているというか。
オナゴ様のターンやスタートに合わせて校長先生も同時にスタート。
勝手に25mを競っているのがワカル。
(↑ オナゴ様は相手にしていないので、校長先生が25mで止めても泳ぎ続ける

me :「先生、すごーい。オナゴ様と同着!」
先生:「 ハァハァ…死にそげら…ハァハァ…」

この勝負はこの後も数回行われたようですが、ワタクシはワタクシで歩いているため
ズッと眺めているわけにもいかず。てゆーか、命がけで競争することなのか?と。

30分の慣らし歩きが済んだところで、大広間へビート板と一緒に移動。
縦のあおり足横のあおり足あおり足バック蹴伸びバタ足クロール…。
游方真を2往復してからダメヘビーローテーションに入るわけですが、
ダメヘビーローテーション1回目の二段伸の後、三段伸に入ろうと振り向くと。

S嬢が顔を水に浸けて、右足だけ水面に出す謎のオヨギをしている。

me :「変わったの、練習してますね。ソレ、なんの練習ですか?」
S嬢 :「やーねー。あなたのを見て真似してるんじゃない」
me :「
はいぃ??!

S嬢、どうやら縦のあおり足をしていたつもりみたい。

S嬢 :「ねぇ、どうやるんだっけ?横泳ぎの足
me :「待って、待って。ココは浅いから縦の足をすると床で足を擦りむいちゃう」
S嬢 :「横を向くのならいい?こう?こう??」
me :「えと~…ソコだと腰を傷めるから、プールサイドの。そうそうソコの淵で」

S嬢にあおり足って、どんなもんかを教える真似事でやっていると
「私にも教えて」「私もやってみたい」「ねぇ、こう?変じゃない??」
プールの淵に捕まって揺れる睦月の元・お嬢ちゃん方の吹き流し…。

通りすがりの方々が「なぁに?美女の陳列??」「なにかの練習??」
その面妖な様子を面白がりながら一瞥してゆく。

ぶら下がってる一人ひとりが異なる動きをするため、個別に見ていくわけですが、
一番熱心なS嬢だけが、どーにも上達しない辺りが惜しいというかモドカシイというか。
キリのいいところで散開し、残ったヒトビトで。

S嬢 :「yutahaさんがやってるくらいだから簡単そうだけど難しいのね」
W嬢 :「でもyutahaさんの言ってるのは分りやすくていいわ。習いたい」
S嬢 :「私の今年の目標は
ヨコオヨギなんだぁ♪」
W嬢 :「いいねぇ!じゃあ、わたしも
横泳ぎができるようになれるといい、にする」
Y嬢 :「わたしは…アレだ。カモちゃんにしよう。ひっくり返るヤツ」
me :「
前鴨・後鴨?」
Y嬢 :「ソレソレ」

皆さん、目標をお持ちでエライですね。
スゲーな( ▽ )o〇Oなんて感心しながらフト思って口に出す。

me :「横だけなら浅くても泳げるから、ご意見箱横泳ぎの教室を開いてくださいって書いたらどうでしょう?」
I嬢 :「いいわねぇ、ソレ」
me :「1人2人じゃダメでも、上級先生平泳ぎ教室なんてご意見箱で出来た教室だし」
Y嬢 :「あぁ!そうだよねぇ」
me :「
校長先生も来てるわけだし、集団で教えてってなれば教室が出来るのでは?」
S嬢 :「ご意見箱ぉ~?わたし、テニスのサークルので書いたけど修正されなかったよ?」
W嬢 :「署名すればいいのか!でも、わたしは曜日次第だしなー」

ちょっヾ(・ω・o)そういう話は決定してからにしてくれや。

S嬢 :「あん。でも、あんなエライ人から教わらなくてもyutahaさんくらいでいいんだけど」
me :「そのyutahaさんは、あんなエライ人から教わってるんですよ?」
S嬢 :「じゃあ、講師で!決定」

いやあのだからその…こんな下っぱが教えられるかあヽ(`Д´)ノ って話なのですよ。