土曜日、ろ嬢が。
 
「yutahaさん、毎日水に浸からなきゃダメだよ。しごとの帰りにお風呂に入るつもりでサ。
 ココのプールに来るヒトで、お風呂道具持ってきて、パジャマで帰るヒトもいるよ?
 それくらいの気持ちじゃないと絶対いつまでたっても上達しないからサ。
 わたしなんてね、疲れてる日は泳がないよ?泳がないけど水には浸かってる。
 そうしないと身体が、水に慣れないからダメんなっちゃう。サボっちゃダメだよ」
 
意図的にサボってるわけではなく、しごとの帰りにプールに行こうにも
プール施設自体が閉館しているということもあったりするし、
ろ嬢と行くお高いプールは職場から近く空いてもいるのだけれど、
しごとで燃え尽きて且つ超空腹状態。加えて懐事情も関わってくるので
無料で利用できる ろ嬢のように頻繁に通うことが難しい。
 
さりとてホームプールはといえば、トライアスロン勢が荒波立ててる頃合いなので
別な意味でも元気が吸い取られそうだし、荒波で自分がブレてるのか、
単純に自分が下手っぴ過ぎて曲がるのかの判断がしにくい
というのも大きい。
 
そこへ行くと ろ嬢と行くお高いプールはバタフライ人口ゼロ。
ガシガシ泳がれる方もいないので、荒波もなし。
ロングで泳ぐコースで歩く人もいれば、ウォーキングコースで泳ぐ人もいる。
むしろ、ロングで游がないのに「こっちのコースで存分に游いでください」
大広間からコースへと案内される始末!
 
サテ、今日なぞ気温は高くないのに湿度がめっちゃ高く、
騒げばボトボトと汗が身体から湧き出てくる中、ひとり外の密室で
例によっての古文書発掘…したヤツを戻す作業で汗と埃とジメジメ
全身ビッチャになった午前は素敵に脱水状態
 
ここで既に「ろ嬢に叱られるかもしれないけど、今日の帰りにプールとか無理( ´Д`)
なんていう気持ちになり、木曜に頸椎椎間板ヘルニアの経過確認に受診するため
年休を貰ったことだし、木曜まで水に浸からなくてもいいか?なぁんて。
 
ろ嬢に呆れられるだろう。
下手になっていくだろう。
でも、いま(夕方)スッゲお腹空いてるし、疲れてもいるし、定時で帰れても…と
ヒヨヒヨしておったし、別に日本泳法が出来なくたって死なないしなー。
などと、多分このまま引退コースもアリかなと揺れながら思うところで
フト校長先生のコトバが降りてくる。
 
「一番困るのはココまでやってきておきながら、やーめた っていうのだ」
「継続は力なり」
「数やればできる」
「一週間ぐらい游がねたって、大して変わらねて」
 
そうだ。
ワタクシは校長先生酷使しまくってたんだった
だから「日本泳法やーめた♪」とはオイソレとは言えないのであった。
じゃあフェードアウトすればいいいか?と言えばそういう問題もでない。
 
出来なくなったと仰った諸手抜を何度も覚えたいと雄叫びこいたワタクシのために披露し、
教えてほしい、点検してほしいとお願いすれば快諾してくださる校長先生
 
流石に裏切るわけにはイカン…けど、ろ嬢が言うように毎日水浸しは物理的にもキビシイ。
 
家に帰ればpiccolinoの応援もしなきゃ、だし。
自分のための時間を作ることそのものが先ず難しい平日
 
でー、ろ嬢の助言と校長先生の想いを袖にできないところで、
ヨレヨレになりながらもお高いプールへ寄ってみる。
 
諸手抜連続5回をボケっとしてる間にやってたのだけれど、
抜くときに左足を大きく出してたか?と聞かれれば「そうでもない」し、
やはり抜くときに身体が上下してしまってもいることにもボケっとしつつ気づいてる。
 
『これじゃない感』甚だしいとでも申しましょうか。
 
センスのある人は1回で修得するけれど、ワタクシのように素質はマイナスな生き物が、
そうそう簡単に「できた!」ということは先ずない。
 
ともあれ、お高いプールで練習してみて確認できたことは一つ。
 
          “横体の游方は一応真っ直ぐに游げている
 
二段伸のときに、ちょっと身体がマヨコ過ぎるか?って場面があるのと、
諸手伸の掻きがヤッパいまいちで、拷伸なぞ実際どうなってんだか??
 
なにより怖く感じるのは、伸びたときの足が浮きすぎるという点。
ホームプールでも教室プール屋外でも、こんなに浮かないのはどっちも高波なせいか?
 
それにしても体力的にも消耗しきっているときのプールはチョッと苦行。
でも、やんなきゃって辺りに両立の難しさを痛切に感じているところ。
 
自分が一人暮らしであったならば、大分違うんだろうけども。