主催:新潟水泳協会

主管:新潟水泳協会普及部 西・日曜水泳教室

後援:新潟水泳協会日本泳法部・新潟商業高校水泳部OB葦原赤銅会

会場:新潟市関屋浜海水浴場

 

昨夜突然piccolinoが「オレ、海に行きてェ!」と雄叫びこいた。
それを受けて「ふーん。オバチャンは明日、海に行くけど遠泳大会だからなー」と、
泳げないボクちゃんを連れていける余裕はない、と暗に言う。
 
そして迎えた本日。
海なぞ年に一度のこのイベントにしか行きませんから、持っていくものが違います。
少なくとも①日焼け止め②ラッシュガード③水筒の3点は必須。
ゴーグルやスイムキャップは逆になくても お咎めなしなカンジだ。
 
早めに行って校長先生のお手伝いをしなければ、と慌てながら支度をしてると…。
 
ピコ:「オバチャーン… (彼の家から走ってくる) 海、いつ行くん?」
me :「いま行く。じゃーね」
ピコ:「ダメーっ!!オレも海に行く。待ってて」
me :「え…知らない大人がいっぱいいいるんだよ。あなたの苦手な団体行動だよ?
    多分楽しくないから、行かない方が身のためだと思うよ?」
ピコ:「ダイジョーブ!オレ、大人の言うこときくし。お願い、連れてってーッ」
 
こうなるとpiccolinoは我が通るまで諦めません。
ごね得で7年生きておりますから、誰も太刀打ちできません。
 
me :「途中でつまんなくなっても帰れないんだけど、それでも行くの?」
ピコ:「行く!」
 
ところがヤツは学校に水泳道具一式を忘れてきており、どうするのかと思いきや、
彼ママがどこからともなく「2年位前に買った水着が着れるかもしれない」と持参。
 
ちょっと待った。
実親がいるにもかかわらず、ナゼにオバチャンがpiccolinoの子守をせねばならんの?
「私、銀行行ったりって平日にしか出来ないことをしなきゃだからさー」

これまた彼ママがヌケヌケとのたまふが、平日勤務はご同様。
帰宅時間に関しては彼ママの方がワタクシよりも早いことが多いのですが…??
 
ともあれ、時間は地道に過ぎてゆきます。
「いま、ゴハンを慌てて食べてるところー」と実況LINEが彼ママから届くも、
手伝いは諦めるにしても、受付時間もアヤシクなってくる雰囲気。
 
海に行こうと頑張ってるpiccolinoを置いていくわけにもイカンし…と
様子を見に行くと、本当にクスリを飲んだのかどうなのか怪しい感じのソワソワ具合。
 
でもマ、海に入ってしまえば主導権はコチラ。
目配りと声掛けをマメにしてれば、なんとかなるだろ、とチョッと思った自分も甘い。
 
予定出発時刻よりも30分以上遅れて家を出るけれど、
ものの数分でpiccolinoの気持ちが海行きから離れていくのがワカル。
さりとてバイパス走行中にて、その辺に放り出してバイバーイって訳にもいかない。
 
だましだましで海まで。
浜茶屋前で校長先生上級先生「おッ」などと言って出迎えてくださる。
 
me :「おはようございます。すみません、急にコブつきになってしまってー」
先生:「うん。いいねっかて。ボク、おはよう!」
ピコ:「……
(無視)
先生:「何年生なん?」
me :「2年生です。ホラ、先生方に挨拶してください?」
ピコ:「……
(無視)
上級:「わたしがコブ、取りましょうか?ww」
me :「いやァ、気持ちだけで。ありがとうございます!」
 
特にメイン主催者である校長先生にpiccolinoの飛び入り参加を詫びつつ、
障害特性をザックリ説明し、そういう訳で別行動を取らせて欲しい旨、お伝えする。
(↑ ADHDとは言わず、団体行動が苦手・衝動的に動くため目が離せないことなど
 
参加者は日本泳法部員以外は殆どが水泳指導員または上級水泳指導員。
こどもは水泳協会普及部が教室プールで指導している児童5名+piccolinoの6名。
 
嫌がるpiccolinoに集合写真と皆と一緒の準備体操をしてからは集団と別れる。
 
そしたら、それはそれで寂しいらしく、置いていかれた。みんながいないと大騒ぎ。
しょーがないので、浮輪をかぶせ、牽引しながら皆さんが泳がれてる
内海の真ん中らへんまで連れていくのですが、
その途中でも止むことなしに「クラゲに刺される」「電気ウナギがいる」
「ホオジロザメが出る」「エイに刺される」
などの絶叫が続く。
漸く集団に追いついたところで、piccolinoは校長先生から一喝喰らう。
          「吠えるな!」
 
それからは、周囲のマダムらから挨拶されたときは知らんぷりしてたくせに
「ねー、オレのためにカニを捕まえてきて」「クラゲ捕まえて見せに来て」等、
無茶で容赦ない要望を提示し、流石にワタクシめに「自分の用事を外注に出すな」とピシャリ。
 
piccolinoの様子を見ながら、牽引しながら進むため手が疲れれば
反対の手で浮輪のヒモを掴み、逆煽り足で牽引なんてことも経験。
 
こういうとき、日本泳法をやっててヨカッタ!と思いましたね。
4泳法しか出来なかったら、振り返ってpiccolinoの様子を確認しつつ…なんて厳しそう。
例えば左手で牽引し、常に後ろを向いたままで右手で掻き、あおり足でも進むわけです。
多分4泳法にはない動きですから、そういう意味で、ですけどね?
 
浮輪にブラ下がってただけのpiccolinoには海水は冷たかったようで、
途中でまた集団と別れ、砂浜に戻ってフナムシを捕まえたり、棒倒しをして遊ぶ。
piccolinoは楽しんでたけれど、ナニが悲しくてこんなことしてんだろ、と
ときどき我に返ることがあって、個人的には大いに消化不良。
 
浜茶屋に戻ってからもpiccolinoの多動・衝動は止まらなかったけれど、
校長先生上級先生はじめ皆さんpiccolinoを可愛がってくださって、
有難いやら申し訳ないやら…てことで、これ以上ご迷惑をおかけしてはイカンと、
ボチボチ帰る方が出てきた辺りで我々も撤退。
 
piccolinoが海に行きたかった用事と、ワタクシの用事が一でなかったこともあって、
お互いに楽しかったか?と聞かれれば恐らくpiccolinoもビミョーと答えるだろうけど、
たっぷり海の洗礼も受けたようですし(目から鼻から口からの海水を体内に取り込む)、
それなりにある意味いい経験になったのではなかろうか、と思っております。
 
サテ、帰宅してみますと平日にしかできない用事があった彼ママ
昼からガッツリ麦酒(びいる)なんぞを堪能しておりまして、なんだか理不尽な気持ちに。
 
3連休最終日にマサカこんなに気疲れすることがあるたぁ、
お釈迦様でも知らぬ仏のお富さん、だったなァ~( ▽ )o〇O