この頃は精神科急性期病棟においても、入院から3週間以内に退院の方向へ持って行きます。
一方で、何十年も入院されている方もいらっしゃいますよね。
その多くが社会的入院であったりするらしいのですが…。
【社会的入院】
病状安定期にあって、医学的には入院治療の必要がなく、本来家庭での療養が望ましい
にもかかわらず、介護者がいない等の家庭の事情によって病院に入院している、又は
入院すること…六訂 社会福祉用語辞典 中央法規
サテ、クルマ登校にしてから公共交通機関の利用頻度が激減したワタクシ。
Suicaはまだコンビニやスタバ、すき屋などで使えたりするので
電車に乗らなくても使う場面はそれなりにあるのですが、バスはそうはいかない。
滅多に使わないバスのICカードには、まだ数千円程度の金額が残っているのだけれど、
なにしろローカル交通会社のIC乗車券ですから、ホカの店で使うこともできず。
そういう前提があるところで、クラスの男子と話してた今日。
男子:「ココからアソコまで自転車で移動はダメって先生が言うんだけどさ。
バスだとお金がかかるじゃん?勿体無いな、と思って。歩くには遠いし」
me :「遠いっていうよりも、歩くと次の作業開始の時間までに間に合わなくない?」
男子:「やっぱバスっすかねー?」
me :「あ、そだ。わたし、いまバスのIC乗車券使ってないんだわ。
いくらか残ってるから、もしだったら使っていいよ?」
男子:「マジすか?じゃあ借ります…このカードってバスの運転手さんに見せればいいの?
俺、こういうの使ったことないから、いっつも小銭で支払っててー」
me :「うんとね。乗り口の左側にICカードを当てるトコがあるんだわ」
男子:「ナニ言ってんのか、全然わかんない。なんなの?IC乗車券って」
me :「じゃあさ。その時間は●●くんも同じトコに移動じゃん?
待ち合わせして、2人で一緒のバスに乗ればいいやね。
うんで、●●くんから遣り方を教えて貰えば間違いないと思われるが、いかがかな?」
男子:「まぁ、そっすねー」
タッチアンドゴーと無縁の方に口頭でSSTはチト難しい。
IC乗車券を定期がごとく運転士に見せればオッケー的発想もアタラシイ感じがするが、
でもま、使ったことがないヒトからしてみれば、どうしていいかワカランもんね。
というところで、社会復帰をするための訓練を要する方→長期入院者 なんてのを、
フト連想してしまって、冒頭の話に繋がっていくのでありますのよ 。
長いこと入院することなく、健康に日々を過ごしている方でさえ、
使ったことがなければ、なんだかワカラン仕掛け、というのがIC乗車券のみならず、
実はいろいろあるのではないか、などと考えさせられた場面のひとつでございました( ・ω・)ノ