ぽーん、ぽーん。休んでポン♪
年長者が自分たちより下の学年のこどもたちを教えるその様は、
薩摩藩の郷中教育を彷彿とさせる…ような気がする( ・ω・)
こういう教え方は層も厚くなるし、相互に学び合えるので廃れにくいイメージがある。
そのやり方を採用しているのが、日本泳法部並に後継者不足を嘆かれる御老公率いる遠泳のトコ。
駐車場も更衣室もガラガラだったので、これは空いてるのか?!と期待して入った教室プール。
行ってみたら御老公率いる遠泳の子どもたちが水深0.3mのところから1.1mの大広間4/5を占める。
その残った1/5のとこでコソコソと練習しながら、育成方法を観察。
色つきの帽子を被った上級生が白色の帽子を被った下級生に寄り添いながら
「ポーン、ポーン。休んで、ぽん♪ ぽーん、ぽーん。休んでポン♪」と声をかける。
そこへ自称“教室プールは俺のプール”と豪語する幹事さん現る。
御老公に声をかけ、プールスタッフに片っ端から声をかけ、一巡したところで入水。
“俺のプール”のパトロールは一旦落ち着いたのであろうか。
今度はワタクシをみつけて、近づいてくる。
幹事:「yutaha。聞いたか?さっき俺が御老公から聞いた話。
校長さん、こんどの初游ぎのショーを辞退するって断ったってや。
それで正月は御老公のトコとシンクロが演技してオワリだと。
俺が御老公に理由を聞いたれば『人手不足』って抜かしやがったそうだっけ、
俺が明日、校長さんに会ったら、よう確認しとくっけな!
俺は今年の正月、ショーに出ねかったすけ、尚のこと訊いとかねばダメら。
それと明日。オメはなんで来れねかったんだっけ?」
me :「明日はワタクシ、模擬試験で欠席でございます」
幹事:「何ぃ?!卒業はいつなんでぇ??」
me :「無事であれば今年度です」
幹事:「就職先は決まってんか?」
me :「お陰様で目途はついてございます」
幹事:「そっか。。それじゃ新潟の日本泳法は今年度いっぱいで どっちみちオワリなんだな」
そう言って、幹事さんてば急激にクロールで泳ぎだす。
ナンダナンダ。なんでそうなるんだよゥ。
どのみち1/5のスペースじゃ、速さも出せないし接触必至の環境下にて、
のんびり平泳ぎで幹事さんを追いかけたけど余裕で爪先にタッチできる。
me :「なんで今年度いっぱいなんですか?」
幹事:「オメの就職先って新潟なんか?」
me :「そうですよう」
幹事:「じゃあ安心なんか」
me :「ワタクシよりも鈴子さんの方が新潟を離れる率は高いわけで…」
幹事:「鈴子なあ!俺が仲人しようかと思った男と一緒に笹川流れに連れてったてがに、
よゥ話を聞いたら20もその男とトシが離れてるんぞ?オメ、知ってたか?」
me :「年齢は。幹事さんがシンケンに仲人をしようと思ってたのは、いまのが初耳」
幹事:「そうか。ついでらっけ教えてやるこてサ。
さっきから御老公のトコが“ポーン、ポーン。休んでポーン”ってやってっろ?
アレな。泳ぐときに最初に教えるのなんぞ。どれ、俺が教えてやるスケ見ててみた」
潜って幹事さんの泳ぎと、実際に遠泳をやっているこどもたちの泳ぎを見比べる。
幹事:「わかったか?最初の2回のポンはキック。休んで、は脱力。
最後のポンは水を押して顔を出す。これが出来るようになると海で幾らでも泳げる」
me :「ほーゥ」
幹事:「どれ、yutaha。オメ、ちっとやってみれ。俺がみててやるスケ」
2回ドルフィン、浮いてからのトビバコ??
幹事:「バカ。最後のポンで掻くなて。押さねばダメだねっか」
me :「羽交伸のノリで水を押さえちゃった( ̄∇ ̄*)ゞ 」
幹事:「このプールにいる9割が御老公から教わってるっけ、みんなコレが出来んぞ?
オメばっかだがな。コレが出来ねのは。だっちもねーなww
じゃ、俺はアッチのプール(10cm深い方)に行って泳いでるっけな!」
me :「はーい。ありがとうございましたー」
その後、幹事さんは深い方の25mを1往復して退出。
どうやら本日も来館目的は“俺のプール”のパトロールだったミタイw
それにしても、今年の正月に水書をやらせてもらってヨカッタ!
来年の正月に游初めがないのであれば、あれが最初で最後の水書だったかも。
そう思う一方で『人手不足』を公表されると、唸らざるを得ない。
何故かというと、游初めの日以外で上位有資格者の方々の游ぎをみることが先ずない中で、
それをも発表することがないとなると、教えないし游がない有資格者って…??なぁんてw
皆さん事情がおありとは思うものの、寂しい話だ( ▽ )o〇O
総体的に人員が昨年より乏しいってのは確かにある。
泳法教室に顔を出される方々の中でも、校長先生とお近づきになりたいから始めてみたけど、
やってみたら難しいから、こんな大変な思いをするなら校長先生は憧れでいい。と、
割りと早めに諦める方も、その後どこかのプールで出会って話すといたりする。
いずれにせよ、大人の事情。
こどもの後継が単発ってのが、長い目でみたときに多分一番デカイんだと思われる。
御老公のトコを見習って年長者が年少者に教えるって姿勢が取れないほどに、
ホントこどもがいないし、コレハ!と目を見張ってると競泳界で成績出しちゃって、
庶民には手の届きにくい存在になってしまったりしているのが、ドーニモ惜しい。
それぞれがそれぞれの場で活躍することは喜ばしいことではあるのだが、
両立できない辺りに、やるせないものを感じるとでも申しましょうか。
初心者・下っぱが、ココでナニヤラ言ったところで何が変わるわけでもなし。
日曜ぶりに水に浮いた瞬間「幸せだなぁ…」とシミジミ。
水泳は好きではないが、浮くのは好き(ノ´∀`*)
プカッと浮いてボケッとしてる、ただそれだけの時間を愛している。
そういう意味合いにおいて、ワタクシは游方草を愛しているのでございますのよ 。
1点を見つめて、あとは手足バラバラに動かしてシズシズゆっくり…というのも。
確実にカロリーは消費しない感じなので、ダイエットには多分不向きなこと請け合いw
先々のことはウエの人々が考えるでしょうから、ワタクシはただ楽しもう。
少なくともこのストレスフルな日々にいる間(年度内)は。
今後の正式な通達は年内には聞けるでしょうから、為すがままに。
よくない方向に物事を持って行こうと考える人はいない前提で、
自然の流れに身を任せ、すべてを受け容れ進んでいこう、というところで、この話はオシマイ。