4日空けた、というのはヤハリ大きかった。特に4泳法。
周囲に背泳ぎが拷伸より疲れるんだよね、とボヤくと、見てやるからチョッとやってみろ、と。
足は壁についた状態でスタートしないと泳法違反になるとかナントカ言われたので、
出だしもイマイチわかっていないことから、両足を壁につけ、浮身筏流しからの背泳ぎ。
O嬢 :「なんかソレさー、難儀くないん?男の人の泳ぎだよねぇ??誰から教わったん??」
me :「うんとね、偽コーチと4泳法のオジサン」
K嬢 :「だっけだわー。深いトコ掻いてんてー。だっけ疲れるんじゃねん?」
そう言われて浅いトコを掻いてみたけど、慣れない視界、というのも疲れのモトかも??
それこそ浮身筏流しでもしない限り、普段天井を眺めて水に浮くなんてこと、ないもの。
ましてやソコに、小指から入水して胸を張ってピンポン玉を蹴るようなバタ足をして…。
各種注文を承って一つ疎かにすると全体的にgdgdになってしまうような泳ぎ。
背泳ぎは背泳ぎで一旦寝かせておくことにして、平泳ぎの掻き手に物言いがつく。
Y嬢 :「肘を立てて水をココまで持ってきたら前に出す」
me :「肘を立てるってことは、顔を洗わない?」
Y嬢 :「洗ってもいいけど、偽コーチみたいにするのは肘を引き寄せ過ぎなのよ」
むむーん。
Y嬢の指摘で修正すべく、肩幅まで腕を開いていいとか言ってたなって意識すると
手足の動きが一緒になってしまって、なかなかタイミングが合わないし、感覚もワカラン。
と、そこへ伯爵夫人にバタフライの講釈をたれてた上級先生がやってくる。
うんまぁ、上級先生、Y嬢のことが大好きだしね。
30分弱、上級先生の密着指導を受ける。
そうして悉く偽コーチから教わった平泳ぎ方法にダメ出しが。
【事例】
偽コーチが、顔を洗うような動きで速く掻けばスクリューの動きで速く進む、と言った件。
上級:「そんな競泳選手みたいに必死になって掻かなくていい。
羽交伸の手で水を抑えるようにしながら、そーっと顔を出す息継ぎでいい」
me :「ガシガシ進もうとしないで、こっそり行っちゃっていいんですか?」
上級:「そっちの方が伸びると思います」
ふうん??
てことで、しずしずコッソリ密やかにスタート。
つーか、掻かなくていいなら余計な気遣いも不要。
のんびり、らっくり、のびのび( ・ω・)ノゴー。
上級:「すごーい。進むじゃないですかぁ!」
me :「??!…ちょッ、真後ろにいるとは思わなかった!」
あぁ、びっくりした。
me :「じゃあ羽交伸の手でもいいなら、偽コーチの言った“顔を洗う”は??」
上級:「無駄な動きですね」
Y嬢 :「いまの、すっごいキレイだったから足の親指を重ねたらもっと進むと思うけどな♪」
me :「じゃあ、ちょっとやってみまーす」
チョーシこくと、どこまでも図に乗るから、初心者って手に負えない。
当然、ワタクシのことですけどもね。
気づいたら上級先生の姿はモウなく、帰っちゃった感じだ。
あいや、御礼を言いそびれた。。
Y嬢 :「センセーがね?
yutahaさんは日本泳法をやってるから基本がわかれば早いって言ってたよ?」
me :「日本泳法ねぇ~…」
Y嬢 :「横を向いて泳げるって、凄いことなのね!」
うん。多分ソレ、そういう意味じゃないと思う。
遡ること1時間以上前。
三段伸で来たから、拷伸で戻ろう。
サテ、空いてる延長上はないか、と探していると…。
上級:「yutahaさん、バタフライで戻ります?」
me :「バタフライでは戻りません^^」
上級:「いいじゃないですかー。一緒にバタフライで向こうに行きましょうよ」
me :「いやぁ、三段伸で来たから拷伸で帰ろうと。そういうメニューでいるので」
上級:「へぇ!校長先生、メニューまで組んでくれるんだ?」
me :「いや。自分で作った順番ですけどもね。先生、一緒に拷伸で向こうに、どうですか?」
上級:「できませーん。yutahaさんの拷伸を見てるだけにしまーす」
校長先生が放任だから、こんなダラけたヤツでも日本泳法を続けていられるわけで、
一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベるよう指示を受け、ガッチリ身柄を拘束されてたら…。
続けてるかもしれないけれど、スゲーつまんない日々だっただろうな、と思う。
背泳ぎもそうだけど、偽コーチから教わった2泳法。
アレハ一体なんだったんだ。
上級先生がポツリと。
「みんな大会の様子を熱心に見て、キャー綺麗。わぁ、素敵。真似したい!って言うじゃない?
その大会に出るまで選手ってのは1日に何万って距離を死にもの狂いで練習してるんですよ。
それを考えないでスグに真似したい、アレやってみたい、でしょう?コツはなに?とか。
コツなんて教えるわけないじゃないですか。そこにいくまでにどれだけ苦労したんだ?って。
みんな甘いんですよ。選手の苦労をろくに知りもしないで、図々しいww」
校長先生の游方をみて、覚えたい!と思ったワタクシも図々しいクチ。
コツを知りたい気持ちはあるけれど、すべては練習にある、ということもウッスラ感じてゐる。
校長先生が日本泳法を始めたのが35、6年前だから、
それを思うと“生きてる間にできるようになるか”ということのほうが、
どちらかというと現実的な課題であってデスネ…。
話が逸れてしまったけれど、上級先生の話を聴いて、まぁそうだよな( ▽ )o〇Oと。
横泳ぎ競泳以外の競泳場面をまともに見たことはないけれど、
こどもの習い事の上位に入るくらい競技人口がそれなりにいる中で、世界で一番を狙う。
そういう人々の汗と涙と鼻水の結晶を、即座に真似しようたって、そりゃ…ね、って。
偽コーチの指導は全否定されたけれど、彼のおかげで平泳ぎ時のあおり足は直せたので、
全部が全部インチキだってことはない、ということは偽コーチの名誉のために断っておきますね☆