8種類×25mの游方を延々と繰り返すマヌケな作業。。
しかし、やってる本人は結構集中しているという…。


游方草でソロソロと進んでいたとき、常連父ちゃんが笑う。
病院勤務(だった方でクラゲのように漂ってる方がいる)の真似か?!」


ふむぅ…波があるから漂ってるっぽく見えるのか??
しかしながら游方行でもないため、イカニモいかにもな感じにはナカナカ…。


伝書の中身を思い出す。
「心体ともに寛やかにして柔らかなるを肝要とす」
「草の游方を指して当流の極意と言わるる程の游方なれば」


そーして、なんだかんだで結局のところ“水陸一致”。


直近では校長先生がチラッとやってたのを7日の教室で見たきり。
だけれども、それがとっても美しくてね( ▽ )o〇O


手足搦とは違った意味合いで遅々として進まないのだけれど、
そこをあえて楽しむというのが結構好きな感覚なので、8種類の〆に持ってきてます。


おなかも空いたし、いつもの帰りの時間も近づいてくる。
二段伸を終えた時、常連父ちゃんが寄ってきて言う。
父:「もうちょっとしたら帰ろう。あと何メートルのノルマがあるん?」
私:「ノルマはないけど、25ずつでしょ?あとは三段伸諸手伸羽交伸
   拷伸片手抜やって游方草をやるとオワリな感じ。の、予定
父:「よし。それじゃ、俺が変じゃないかどうか見てやるぞ?」


ワタクシの游方のあとを追いかけてくる常連父ちゃん
父:「いまのは横泳ぎ?」
私:「横泳ぎ系の三段伸っていいます」
父:「なにがどうなん?」
私:「皆さんが仰る横泳ぎを一段目とするなら、
差し手を流し込んで二段伸
   流し込んだあと、足だけで進んでモウ一段。合わせて三段伸多分!
父:「へェ~っ。じゃあ、次は?」
私:「次は諸手伸。いきまーす」


父:「いまのは手はどうなってんだね?」
私:「両手の親指を引っかけあってエイヤエイヤと掻いていきます。
   両手伸とは言わず、諸手伸という名称です」
父:「親指は絡ませないとダメなんか?」
私:「ダメじゃないかもしれないけど、やったほうがいいって言われたような」
父:「色々あるんだなぁ。じゃあ、次は?」
私:「次は羽交伸。では!」


父:「おぉ!これはキレイだって俺でもワカルぞ?」
私:「なんで??」
父:「横泳ぎの足じゃないじゃん」
私:「いや、横泳ぎの足を縦に使ってますヨ」
父:「そーいんか?!」


私:「それでは、拷伸を始めます」
父:「おいよ!」


父:「いまのはナニがどーなってんかサッパわからねんだけど、ラクそうだな!」
私:「そう?コレが私の中では一番キツイです。伸びて休むヒマが一切ないので」


それまでの様子を生暖かく見守ってた社長にも同意を求める。
me :「拷伸、けっこうキツイですよね?」
社長:「うん。疲れそうだよね。俺はやりたくない。ホラ、次は?ナニすんの?」
父 :「そーだぞ。アブラ売ってねーで、早よ、次のがんイケや」
me :「…呼吸を整えたら片手抜いきます」


でー、片手抜いって。
これは常連父ちゃんノーコメントで問題の(?)游方草を。


父:「待ってらんねっけ、先に向こうに行って待ってるよー」
私:「はーい」


ソロソロと。
ふんわり、やんわり。
手旗信号翁の立てる高波に飲まれながらも、抗うことなく…。


社長:「上手じゃん」
me :「本当ですか?」
社長:「うん!」
me :「游方草に見えました?」
社長:「見えた、見えた。上手だったよ」


ダメ出しはしても褒めることのない社長から褒められた!


そんな地味なヨロコビを胸に秘めて本日のお游びは終了♪


校長先生のお手本を間近で見られる日は近々あるのであろうか。


拷伸のタイミングも誰かから見られてる意識が乏しいときに崩れる傾向に。
それと全体的に游ぎ出しのとき限定で、腰が少し動く模様。
游ぎ出し一発目くらいは大目に見ては貰えないのだろうか( ・ω・)


そのあたりの線引きが流派の方でないとわからないのかもしれない…。