「頭(ず)が高いッッッ!!」
校長先生の怒号がプール館内に響き渡る。
言われた本人(ワタクシのことだけれど)は耳栓をしているため、聞き取れず。
ただ怒鳴られてビックリして振り向いたら、校長先生が尋常ならざる雰囲気を醸し出しており
普段だったら「え?なんスか??」などとホザきつつ指導を仰ぎに伺うところを、
あまりの恐ろしさにそのまま逃走してしまうヘタレなワタクシ。
うんまぁ、イマサラなんだけどサ 。
教室ぶりにお逢いした校長先生。
ワタクシは身体の伏さり具合を意識しつつ、ホームプールの場合の目線の位置に困ってゐた。
me :「コッチから行くときは、ドコを見ればいいですか?また逆のときは??」
先生:「コッチから行くときは…そうだねぇ~…あの時計くらいかねぇ!
コッチに向かってくるときは『ここから入らないでください(看板)』辺りだね!」
me :「教室プール基準でドコドコを見てって言われても、
ココじゃソレがドコに該当するのかが分からなくて…」
先生:「 (⌒▽⌒)アハハ! それよりさ。フィニッシュをもっと揃えてよ」
me :「フィニッシュってーのは、煽り終えた後にモットそのまま滞在してろ、と?」
先生:「うんうん^^ “滞在”すれば伸びるっけさ」
me :「“滞在”って言い方は不適当でしたねf(^_^; 動いてるわけですし。有難うございます」
先生:「^^」
教えて貰った目印辺りを気にしながら足が先、掻いて。踵はつけたままで身体は伏せる。
それでエーット、顎を引いて…だけど目印に気を取られると顎が上がるな。。
そんな真で出だしたときに冒頭の声が。
潜水してたウォーターボーイズ(同じ列車になることが多い。推定年齢40代後半)も
びっくりして浮上してくるほどに、デカかった。
結局、目線を意識する余りに頭が上がり、足が沈み、身体がツライということみたいで。
先生:「目は水ん中に潜していいから。水をモットぐわーッと掻いてサ」
me :「身体の伏さりがマダ90°に近いようなので、それどころではないです」
先生:「それどころじゃない、か^^ じゃ、俺は時間だっけ帰るさね」
me :「はーい、ありがとうございました!」
校長先生もお帰りになったことだし。
チョッと目線は置いておいて、そもそも自分はどんな真をしてたっけ?
それにフォーム改善を踏まえた上で、教室でどんな風に変わったんだっけ??
波が高いから流されるのか、身体の軸がブレてるから流されるのか。
なんだろう、この違和感。
ホントにこれでいいのかなぁ??
かえってオカシクなっているのではないだろうか…とモニャモニャしつつ、
片手抜で元の位置に戻って真で出ようとしたとき、頭上にナニヤラ刺さるものが。
アルイハモシヤとドキドキしながら流すようにソチラを見ると
ウハ!校長先生、めっちゃ見てる。
帰ったんじゃなかったんか。めっちゃ気ぃ抜いてた…とアタフタしてたら
マダム達が、どうしたの?なにかいたの?ナニナニ??と心配してくださるので、
気を抜いて練習してたら校長先生が上から見てたんスよ、と答える。
その話の途中でマダム達ってば観覧席に目をやり
「ホントだ。校長先生だ。別に怒られる泳ぎなんてしてないでしょう?」と。
「でも珍しいよね!あの穏やかな校長先生がおっきい声出してさー」
「それだけ期待されてんじゃないのゥ~」
「まぁ、上から見るとよく見えるもんね」
などなど、フォローにならないフォローを入れてくれるマダム達。
武士(もののふ)スイッチの入った校長先生ほど恐ろしいものはないので、
ダメ出しメールが来てたらどーしましょ、などと怯えて過ごしたのでございます(´・ω・)ノ