ワタクシのライバルは小5ボクちゃんの他にモウ1組ゐる。
それは我が『低学年用プール王国』にやってくる、カーズというか
ライトニング・マックイーンの水着を着用した子ども(多分幼児)に代表される父子。
彼らは週末は母親によって連れてこられるのだけれど、
平日は大抵夕方、父親と一緒にやってきて、ワタクシは自動的に出ていかねばならん訳です。
いかんせん『低学年用プール』ですからチビッコ優先てことでf(^_^;
今日も大広間は波が高く混んでもいたので王国へ避難して遊んでいたのだけれど、
ライトニング・マックイーン父子がやってきてワタクシの天下も小一時間がいいところ。。
されば、と大広間で羽交伸を中心に練習を始めていたところ、
教えたがりの先生が寄ってきて「yutahaさん。うなぎのアレ、出来るようになりました?」と。
me :「( ゚Д゚)??」
先生:「さっき低学年用プールでもやってましたよね?俺、みましたもん」
me :「…こんな感じで合ってますか?」
先生:「うん、そうですね」
me :「背中のドコカに効果を感じるってこともないのですが」
先生:「スイミングマガジンに書いてあったんですよ。
これが出来て速くなるとか、そういうのではないのですが、
背中のホネに関係する筋肉にもいいんだそうですよ?
こういうの、子どものウケがいいんですよね。
いまの子はスイミングに行ってる子が多いから、
クロールや平泳ぎの話をしても退屈なんですよ。
そこへ、こういう『ウナギってね?』『イカってね?』って話すと
目をキラキラさせて、話を聴くんですよね~…」
教えたがりの先生の目をジッと見て、深く頷く。
先生:「じゃあね。yutahaさん。今度は身体を90°に浮かせませんか?」
あいや、面倒なのに捕まっちまったな。
これもまー付き合いのウチか??と自分を納得させながら、暫く彼に付き合う。
や( ゚Д゚)ノ教えたがりの先生も校長先生と一緒で上級指導員ではあるんですよ。
だけども理論が諸先生方ソレゾレ異なるので、游方を教わろうとはワタクシはしないのです。
浮くくらいなら付き合えるけれど、技巧的な話になってくるとチョッと距離を作るというか。
教えたがりの先生と“浮く”ことについて実験したり語らってたりしてたら
そこをウッカリ通過した伯爵夫人が教えたがりの先生に捕まる。
先生:「彼女の蹴伸びと俺の蹴伸びの違い、yutahaさん、わかります?」
伯爵:「え?ナニ?わたし、ヘン??」
me :「いや、突然言われても普段ソコもみていないので…」
先生:「じゃあ、伯爵夫人はココからyutahaさんに足を押して貰ってスタートしてください。
yutahaさん、お願いします」
伏し浮く伯爵夫人の足裏を押して送る。
先生:「いまの彼女をみましたね?じゃあ俺の足を押してください」
ったって、教えたがりの先生の足が浮いて来ねぇ!
うでも伏し浮いた状態で微動だにしないから、これが最終形態なんだろうと
足裏を押そうとするも、両手がスルッと滑ってしまふ。
先生:「yutahaさん!真面目にやってくださいッッッ」
じゃあ、頭ばっかり沈めてないで足を浮かせてミセロってんだヽ(`Д´)ノ
帰りの更衣室で、伯爵夫人と教えたがりの先生にも困ったもんだと語らう。
伯爵夫人が教わってる先生はフラットに浮け、と仰るとのこと。
頭や腰、足が半分水面に出て、半分は水面下にってことのようです。
教えたがりの先生は、トニカク頭を沈めれば足が浮くから蹴伸びは頭を沈めなさい、と。
そんで、頭が上がりかけるときに蹴りはじめるみたいなことを言っていたらしい。
その話をしてたらしい頃、ワタクシは前鴨から後鴨への移行の練習というか
後鴨が出来ないので、どーゆー構造でひっくり返るんだか??と独りで格闘してまして。
サテ、話は戻る。
伯爵:「だから、どっちがいい・悪いってんじゃないんだろうけど、
教えたがりの先生のやり方だと効率が良くなさそうなんですよ。
校長先生は日本水泳(新たな呼び方だ)やってらっしゃるから
全部身体が浮き出るまでスーッとキレイに蹴伸びをされるでしょ?」
me :「日本泳法が関係するかどうかはわかりませんが、
プカッと浮くまで蹴っちゃダメとは言われたことがあります。
蹴伸びもそうですけど、意識すると力が入る。
力が入ると水との間に抵抗が生じて、結果的に水と喧嘩しちゃうそうで」
伯爵:「でしょー?そこのことろがね。あの(教えたがりの)先生は違うんですよ」
me :「校長先生が仰るに『最終的に楽しければなんでもいい』そうなので、
あんまり気にしないほうがいいんじゃないですかね?」
などと、ヒトゴトとなると適当に流すんだから人間って怖いスね。。