むーん…自分で自分の姿が見えないというのはホンニ難儀なことでございまして。
ウチの近所の会社で社長をやっている方とプールで一緒になることがあり、
その方もチロッと校長先生から煽り足だけ習ったことがあるので
「ワタシ、煽れてますか?」と見てもらったのをキッカケに話をしてたら。
社長:「例えば1キロ泳ぐと分かり易いんですよねー」
me :「1キロ…50mも泳げないですよ、私」
社長:「なんで?」
me :「泳いだことがないからです(長水路プールも完泳出来なかった苦い思い出)」
社長:「泳げばいいじゃん。いまここでやったら?」
me :「あの…そもそもターンが出来ませんが?」
社長:「えー?!なんでターン出来ないの??」
ソコから始まる社長の妥協を許さぬターンの指導。
以下、社長流タッチターン。
仕事を2つに分けて考える、とし…。
① 壁にタッチする手は内側に90°曲げる。
② 足は水面に近いくらいまで持ってくる。
③ 腰を壁に寄せる。
④ タッチした腕を水面から大きく出し、入水。
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⑤ まだ壁は蹴らず、身体をキチンと床水平に向ける。
⑥ 壁を両足で蹴って蹴伸び。
腰を意識すれば腕が疎かに、腕が疎かになれば足が揃わないまま蹴ってしまう。
手順は分かっても、5、6回やっても身につかないのが歯痒いらしい社長。
そこへトライアスロンをやってる父ちゃんが。
父:「おッ、社長。いいなぁ!俺も若いコを教えてーて」
彼:「だって、このコ覚えないんだもーん」
私:「イヤー…熱心なコーチで有難いやら申し訳ないやら」
父:「教えて貰えるときに教えて貰わねーと出来ねマンマらっけねー。2人共頑張れー」
その後も何度かやるんだけども、どーもシックリ行かないまま帰らないとマズイ時間に。
社長に御礼を申し上げ、あの練習もこの練習もモットしたかったのに
ターンの練習なんて想定外っつーか、年内に習得はキビシイのでは??
なぁんて思いながら、更衣室に行くと80オーバーの元・お嬢ちゃんと、その娘さんが。
母:「いやぁ、アンタ頑張ってたったねー?キレイだったよー、身体返すの。
横泳ぎもサー、スーッと綺麗に足を広げたかと思えば、ゆったり伸びてってさー」
娘:「横泳ぎ、ホントに滑らかに泳ぎますよねー。キレイだなーって見てて」
私:「ホントウですか?!嬉しーです。自分で自分が見えないので…」
娘:「本当ですよ。足を開いてスッて行かれたかと思うと、ゆーっくり伸びるでしょう?」
母:「アンタとーってもね。水泳始めて1年経たないように見えねよー?」
娘:「えッ?!何十年とは言わないまでも、最低でも4、5年は泳がれてますよねぇ?」
私:「ぃぇ…スミマセン、去年の今時分はまだ板キックも満員御礼で…」
娘:「Σ(゚Д゚;エーッ! だって、あんなにスムーズに泳いでて?!」
母:「よっぽど頑張ってんだてー。エライねぇ?」
私:「嗚呼、こんなに気持ちよくして貰っていいのでしょうか…」
母:「毎週木曜にウチってはココに来るろ?アンタの横泳ぎ見てアンタだなーって思ってさ」
娘:「それも来るたびにキレイに泳がれてるから、練習してるんだろうなって」
私:「わーもーウレシー。有難うございます。どうしよう、なにか要りますか?」
母:「アンタに逢えるのが楽しみらて。こっちこそ有難ね」
娘:「ほんと、家にばっかりだと誰も相手にしないけど、ココに来るとあなたがいるから」
私:「それはコッチの台詞ですよ、ホントにありがとうございます」
ターンの練習なんて10分ちょっと程度。上手くいかなくても全然気にならないけれど、
基本的に誰からも評価を受けない游方真を褒められたりすると嬉しいことこの上なし。
すっごく気持ちよくなって帰ってきました( ・ω・)ノトサ。
だからといってチョーシこくと、痛い目に遭うのでヒタスラ練習するしかないという…。