「校長先生、もう来てるよ」


ウォーキングから開始すべくプールサイドを歩いていると、
水の中から4泳法のオジサンが、そう声をかけてくださる。


校長先生がいつもタオルを置かれる棚を一瞥すると、彼のものが。
2コース向こうで板キックをしていた校長先生が、手を振ってくださる。


しかしソコマデ。
ウォーキングを終えようとも、大広間へ移動しようとも
いずれにせよ2コース向こうの校長先生のところまで行く用事がない。


マ、ワタクシにそれだけの泳力がないだけなんだけどサ。


今日のプールは空いていて、校長先生も伸び伸び泳いでらっしゃる。
いつもの倍以上蹴伸びで稼いでバタフライをされていたり、
また、蓮の花のように泳法の游方(バリエ多数にて名称覚えられず)をされているので、
自分の練習なんて後にして、ウットリ(ノ´∀`*)トリと見惚れておりましたれば。


4泳法のマダム達の中で一番この人がキレイに泳がれるよなーって方が
「ねね、横泳ぎってこうすんの?」と声をかけてくださる。


ちょうど校長先生の息切れも目立つようになってたので
すかさずゼコゼコ言ってる校長先生「センセーッ、彼女が横泳ぎを覚えたいって」


そうなると話は別!といったカンジで、肩で息をしていた方が、
ひょいひょいとコースロープを潜って「じゃあ基本から♪」
模範游方とマダムに煽り足を教え始めたので、ワタクシも一緒煽り足の確認をば。


それにしてもマダムは本当に初めてなのか?!と疑いたくなるほどに
すっごくすっごく綺麗に足を遣い、膝さえ開かなければ完璧じゃん!と
校長先生一緒に彼女の煽り足を見ながら「キレイですね」「キレイだね」
後はアタマを潜すことが出来れば、いいとこイクんじゃ??ってほど。


大広間に来てもらったツイデに、ワタクシが浮かないのは何故かというところで
「どっかでマダ水が怖いから身体のアチコチに力が入るんだろなー」と。
腰を落とすと爪先が出るようなので、腰を落としてプカリとすると
「腰は引かない」と踵を押さえて貰いながら、水面ギリギリを掻く。
校長先生の手がワタクシの腰を支えて、若干お姫様抱っこっぽくなったときに
お互いの心の声が聞こえたのか、どちらからともなくニコニコしながら身体を離す。


「それにしても横泳ぎに興味を持ってくれる人がいるってことはいいことだ!」
校長先生ってば、ご満悦な様子で彼の迎えを待つ、奥方の勤務先へ…。


校長先生片手抜きを観賞しながら一言。
me :「あたしにはクロールのとき、手首は返しちゃダメって言っときながらッ」
先生:「
(⌒▽⌒)アハハ!だってコッチの方がカッコイイじゃん」


伝書に書いてあるわけじゃないのかァーと、チョッと萎えたww
あ、校長先生抜き手のときに“ピッ”と手首を跳ねさすんですよ 。


ココに書き込むと願いが叶うようなので、明日も校長先生美しい游方を愛でつつ
何かと教えを乞いたいものですが、果たしてその結果は…(鑑定団風に)。