水の中をジャブジャブしてたら急に動悸が酷くなる。
気のせい、気のせい…自分で自分を騙しながらジャブジャブ続行。


でもヤッパなんか変!
スロープ下の水溜りのところで、深呼吸して様子を見るもドンドン妙な方向へ。
そこで気力を振り絞って対岸にいる監視員さんのトコまで。


私 :「袋、もらえますか?」
監視:「袋?!…監視室に行って訊いてください」


苦しい胸を押さえつつ、更にホテホテ。
スルトまだドアノブに手をかけていないのに開くドア。
監視室の中からオニーサンが干し物を持って出てくる瞬間。


彼:「yutahaさん、どしたの?」
私:「ふッ、袋をください…」


オニーサン、慌ててビニール袋を出しながら
彼:「ナニ?!気持ち悪い??吐きそう??大丈夫??」
私:「((-ω-。)(。-ω-))フルフル…大丈夫じゃないです(ゼコゼコ)」
彼:「じゃあ、座んなよ。頑張りすぎなんじゃない?」
私:「いや、頑張っては…(と腰掛けて果てる)」


御礼を言ってビニール袋を口に当て、過呼吸っぽいのかなー?と自問自答しながらも
それでも袋呼吸をしてるとラクなので、暫くソレに没頭。
ほどなくフワリと肩に大きくて柔らかいタオルが掛かる。


時折、遠くのほうから「yutahaさん、大丈夫??」というオニーサンの声が聞こえる。
けれども、それがドコからするのか声のする方向に目を向けるのも億劫で、黙殺


なるべく人目のない方向を向いて袋呼吸を繰り返しているうちに
あんまりプールに来ないスタッフさんが紙袋を持ってきてくださる。


彼:「これ、捨ててもいいやつなんで、使ってください。
   ボクが以前勤めてたプールでも泳いでる最中の方が過呼吸になって…。
   なかなか収まらないんですよね、好きなことしてるときに過呼吸って辛いですね」


熱心に話しかけてくださるのは有難いけれど、コッチも結構自分のことで満員御礼。
いっぱいいっぱいな状況でバイスティックの7原則を意識するのはチョッと厳しい。


彼:「今日は車でいらっしゃったんですか?帰りは家のヒトに来て貰いますか?
   まだ水に入られますか?落ち着かれましたか?もっとゆっくりしたらどうですか?」


お気遣いは有難い。有難いけれどもチョッと重いかなー??って思っていると
オニーサンが「yutahaさーん、どう?大丈夫?」と少し離れたところから声をかけてくれる。


彼:「あ、肩のタオルは監視スタッフでしょうかね?」
私:「…??!…どうなんでしょう?気づいたら掛かってたので。
   洗ってお返ししたほうが良いですか?」
彼:「多分貸し出し用のタオルなので、そのままで大丈夫ですよ。
   まだ水に入られますか?」
私:「(タオルを畳みつつ)もうチョッとだけ。ゆっくりノンビリやりますので。
   お世話かけました。有難うございました」


水の中に戻り、再びジャブジャブするも、どーも調子イマイチ。
納得致しかねる、といった心境のままに監視当番がオニーサンにチェンジ。


こっちの方に歩いてきたので「さっきは有難うございました」と御礼。
彼:「^^ 大丈夫?」
私:「大丈夫ではないです(大は付かないカンジ)」
彼:「またーww 無理しないでよー?」


また少しジャブジャブしてたら、なんかメマイがする。
ので、またもスロープ下の水溜りに行き、ジッと目を瞑りながら呼吸を整えていると。


「大丈夫?」
あぁ、オニーサンの声がするなーって思うけれども目の焦点が定まらない。
そのうち、左の肩というか二の腕というかをペチペチ叩かれ「大丈夫?」って。


漸くそこで目の焦点があったので、声のするほうをみたら
結構な至近距離にオニーサンがしゃがんでて、軽くびっくり。


彼:「大丈夫?」
私:「大丈夫という訳では…病み上がりで」
彼:「そうだと思った^^ 上がったら?」
私:「や、35分まで!」
彼:「^^」


キッチリ35分で上がってオニーサンに御礼のお辞儀。
帰りのゲートではお世話になったスタッフさんに厚く御礼申し上げる。


オニーサンからの主語や目的語に欠けるメールを見ても解読出来ちゃう私ってスゲー。
なんて思ってたけど、なかなかドーシテ。オニーサンも見事にエスパーだわ。


O型クオリティ、侮れないねーッ。