最寄救急病院の夜間診療「切腹」と告げられ数時間後。

知らんうちに身動きが取れなくなってて
誰かが「yutahaさん、聞こえてたら返事をしてね」と言った。
返事をしようと思ったのだけれど声が出ず、仕方なしに体を捻って応えようとする。
「あぁ、無理しなくていいのよ」と言ったのは、どうやら看護師さんだったようで
麻酔が効いてるらしく、ボケた視界の向こうにはハハの姿があった。

あぁ、そうか。
朝になり、周りの状態がソコソコ見渡せるまでになって漸く
体の自由が利かないのは、麻酔のせいだけではなく
体中のアチコチから管が出ているからなのか、と
鼻から出入りしている己の消化液の一種であろう、緑色の液体
その透明な管から見え、ボンヤリと自分の置かれてる状況を掴む。

その後、医師に「開腹がアト3分遅れてたら死んでたよ」と言われた。
オマケ人生、スタート

それからモウジキ退院だね、と言われた その手術から1ヵ月後。

前回の腹膜炎はタダタダ痛苦しかったのに対し
或る朝、突然激しい息苦しさを感じヒハヒハ言ってると
検温に廻って来た看護師さんが、慌てて病室を出ていく。

…数時間後、ワタクシは また手術室のヒトとなってゐた。

2度目、ということもあり自分を囲む医師達とも気心が知れているので
「麻酔が自分を支配するまで頑張って起きてる!」と宣言し
「いいから早く寝ろ!」と叱られつつ、ギリギリまで目を見開いてみた。

なんか、腸閉塞だったらしく、どうしても癒着が剥げなかったトコ、
つまり小腸20㎝と大腸5㎝を切ったそうなのだけれど
それを持ち主(ワタクシのことだけれど)の断わりなしに
大学へ持って行ったとはナニゴトか?!と後に文句言ったことがある。

あ、切った小腸と大腸は繋げたそうなので、ドーゾお構いなく^^

結局、おなかの手術痕は1回目の手術で縦割れ18㎝だったのが延長され
見事に30㎝と+12㎝も延長増加

新旧比較表の備考欄に記入するなら「終点位置の移動による延長増」…?

この時点でオマケ人生再スタートとなった訳ですが
どうして、こう2回とも死ぬ一歩手前でないと病気が判明しなかったのだろうかと
自分の体ながら忌々しく思ったものなのでありますのよ( ´ー`)フゥー...

当時、高校1年の3学期始まったばかりに入院。
新学期が始まる頃に退院した訳ですが、よくぞ進級出来たモンだと
自分が生きてたことよりも、そっちの方が奇跡だったりしてw

どーしてこんな話をしたかと言うと
「手術前って、麻酔が体に合うかどうか検査するじゃね?」と
いけしゃあしゃあと言ってのけたヒトが居たから、である。

長いオマケ人生の中で、モウ一度くらい手術する機会があるなら
せめてそれくらいは予定手術であって欲しい、と思ってみたり 。



手術って疲れるから、ときにこんな風にボーッとしますw