この寒い世界の中で

月の終わりに向けて

ニュースや特集で発信され続けた

戦争の現実


侵攻が始まって一年が経ってしまった


なんとなく

それは

いま思えば


ぬる〜っと


あれ

なんか戦争が始まったみたいだよ


そんな事

起こりうるのかな


えっ

これ


現実なんだろうか?



そんな感じだった


日毎

流れる凄惨な映像に

傷ついて

病んで

怯えて



いつか

私達もこんな世界に

いつのまにか

ぬるっと取り込まれてしまうかも

って

本気で怖れていたのに


今は


もう


遠い世界のこと



終わって欲しいと願いながら


それは強く思うけど



何もできない無力感と

闘うくらいなら


できるだけ見つめないようにしたい

自分がいる



どうにも苦しい



一年目で特集を組む


それは報道する側の

使命感なのかもしれないけど





この一年で


多くのものが失われた


ただただ


それがつらい