子供達とゴハンを食べて
CDを山ほど借りて
ご機嫌で帰宅した時

マンションの廊下までは
他愛ない話をしてたのに
玄関のドアを開けた途端に
3人ともぴたっと話さなくなった


なぜなんだろう
なんだか
キュンとする
胸の奥あたりを
何かにつままれたみたいな


黙って家の中に入る
誰も
ただいま〜って言わず


そっか
きっと同じ

みんな同じで

一瞬で思い出してる

お出かけして帰って来た時
いつも3人とも

理玖に向かって

ただいま〜って言ってたこと


そして
わんわんって元気な声から
早く早くゲージ開けてよ
って
甘えた
きゃんきゃんきゅぅぅって
声色が変わって

いつもゲージを開けると
お兄ちゃんに真っ先に駆け寄ってた

理玖


だからだよ

お兄ちゃんは帰宅すると
真っ直ぐにお線香をあげに
理玖の写真の前に行って
手を合わせてる






きっと誰もが

ひとりで玄関のドアを開ける時も
一瞬気持ちが立ち止まり


そこに君がいないことを
思い知る

それを繰り返しながら
あの日からずっと生きている


理玖
今日は雪が降ってるよ
初雪だよ

いつか
たくさん降る雪の日に
窓越しに君を抱えて
一緒に雪を見たね

不思議そうな顔をしてた
あの日を思い出すよ


こうして繰り返し繰り返し
思い出しながら


理玖と

これからもずっと
一緒に生きてゆく