メリーは妹の所にやってきた小さな
ヨークシャテリア🐶
穏やかでちょっとビビりで
優しい女の子
妹が言うには
こんな綺麗な整った顔のテリアは
そうそういないらしく
溺愛ぶりはハンパなかった
妹が仕事にでてる間
寂しくないように
テレビをつけっぱなしにしてると
聞いた時は
そんなアホな事はやめなさいと
思わず言ってしまったほど😓
当時の妹の暮らしは
何よりメリーを優先して
回っていたように思う
そしてメリーにとっても
妹は全てであり
彼女はこよなく妹を愛していた
そんな妹が
どういう強運だか
駅地下の商店街の福引で
シンガポール旅行を
引き当てた事があり
3泊だか4泊だか
我が家でメリーを預かる事になった
小さかった長男は大喜びで
メリーちゃんのお世話は僕がする
と意気込んでいたが
当のメリーは妹が旅立ったその日から
しょんぼりととにかく元気がない
なぜ帰って来ないのか
迎えに来ないのか
彼女なりに不安だったのだろう
初日から一日中玄関を見つめ
夜も足音が聞こえるたびに
走ってお迎えに行く
お利口さんで滅多なことでは
吠えない子だったけど
2日目の夜から
切ない声で時々鳴くようになった
ゴハンもあまり食べないし
わかるはずもないとは思いながら
あと2日で帰ってくるよ
大丈夫
必ず帰ってくるからね
と説明してはゴハンを勧めるけれど
終いには頑として食べなくなって
私を困らせた
遂に4日目には
お腹を壊してしまい
私は完全にお手上げ状態だった
この子は妹がいないと弱りきって
生きていけないほど
想ってるんだなぁと
まるで子供のように慕うその姿に
なんだか切なくなってしまった
無事妹が旅行から帰り
迎えにきた時の喜びようは
今でも忘れることができない
妹とメリーは
その後もずっと二人で
互いを庇いあいながら生きてきた
そして
何度か手術を受けたりと
元々身体が弱かったメリーは
大好きだったお散歩にも
行けなくなるほど弱り
なんとか夏を越したものの
秋が終わりを迎える頃
妹に抱かれて
ゆっくりとその生涯を終えた
その瞬間を妹はたった一人で
迎えて
全て処理が終わってから
私を呼んだ
私は小さな箱に
たくさんのオモチャやお花と一緒に
眠っているメリーを
探しておいた火葬場へ運んだ
妹と二人
普段の私の運転なら
決して行けないほどの狭い山道を
道に迷う事もなく
一度も離合する車と出くわす事もなく
まるで守られているように
山奥の火葬場に着いた
そこは
お経をあげてもらい
火葬をしてお骨を持ち帰る事が
できる霊園でもあった
お別れの時
飼主の方に火葬の点火ボタンを
押してもらうと言われ
できないと泣き続ける妹に
しっかりしなさい
と叱りつけた私だったけど
妹がボタンを押して
待合室に向かう為に
外に出た途端
その場でへたり込んで
大声で泣いたのは私の方だった
妹にとって
メリーは子供であり
大切な家族であり
支えであったはずで
子供を喪うのと同じほどの
哀しみであったと思うと
私まで抑えきれない感情に
飲み込まれてしまった
妹と二人
ひとしきり泣いて
泣き過ぎて
顔をぐちゃぐちゃにしながら
メリーのお骨を拾った
帰り道
車に乗り込む時に
妹が小さな声で
メリー帰るよ
と言って
二人で
見上げた空が本当にぬけるように
青くて
青すぎてまた涙が出た
メリーが繋いでくれた縁で
私達家族にいまrikuがいて
妹のところにも
rikuの双子の妹riraがいる
たくさんの想い出と
素敵な時間をくれたメリーは
きっと空の上からいまも妹のことを
ずっと見守り
愛し続けてくれている
今日はメリーのお誕生日
あの日泣きすぎて
言えなかったけれど
生まれてきてくれて
そして
私の大切な妹のところに来てくれて
幸せをたくさんありがとう
