TASK FORTH 8492 -20ページ目

TASK FORTH 8492

地球を守るためにEDFは熱を上げて小説を書く!

でも、空軍は閣下の指揮でもハニィと呼ばれても大人のお姉さんに癒されても五回目で負ける…


6月1日 11:25 本部



「俺さっきオンラインの方行ってみたけどやっぱりやってなかった。」

「やっぱり戦争だから回線回ってないんだろう。」


俺達はブリーフィングルームに呼び出されて皆まだ集まっていない。それまで俺と晴斗は会話していた。


「全員集まったな?」

「司令官。隊長がまだ来てません。」


発言して来たのは真二だった。流星がまだ来てないだと?


「…まぁ良い。オペレーター。モニターに敵データに関する映像を映してくれ。」


モニターには映像が映し出された。


「これは、緊急出撃したガンナー8が映した映像だ。しっかり目に焼き付けておけ。」


映像の画面は荒れてノイズも入っている。まぁそれは仕方ないか。


『おい!お前等早くに逃げろ!』


しばらくすると目標のモノが映像に映し出された。ここに居る全員はその姿を見て驚いていた。

するとそれの口からは灰色の様なものが微量ながら噴出されているのが見えた。


奴は口から炎を噴きやがった。炎に覆い尽くされて映像は途切れた。


「映像はここまでだ。我々は今、情報取集している。君達には悪いが、奴の侵攻予測ルート上の民間人の避難誘導をして貰いたい。奴と遭遇した際には攻撃を許可する。足止め位にはどうにかなるだろう?」


俺達は武器を持ってそれぞれ車両や輸送ヘリに乗り込んだ。





俺は今、ジープを操縦して作戦エリアまで運転している。

そして、俺は後ろの奴等の会話を耳にした。


「晴斗さん…瑠璃華さんの様子が…」

「どうした?そんな怖そうな…」

「瑠璃華さんの様子が可笑しいんです。」


霧香が少し怖そう(表情は解らない)な口振りで晴斗に助け(?)を求めた。


(まったく瑠璃華の奴どうしたんだ?)




瑠璃華は窓の外を見ながらノホホンと微笑んでいた。それはどうして微笑んでいるのか全く解らない。


「瑠璃華の奴に何があったんだ?」





13:56 市街地



俺達は市街地に到着して市民の避難誘導に当たっていた。標的は巨獣ソラスと命名され、そのソラスは未だ姿を現していない。


「ねぇ…時也…」


俺が辺りを見渡しているとさっきから様子が可笑しい瑠璃華が声を掛けて来た。それ以前にさっきから少々興奮気味だぞ。


「あの怪獣、ソラスって名付けられたんだよねぇ?」

「そうだけど…」


明らかに瑠璃華の様子が可笑しい。


「ソラスって…何か可愛い名前してるよねぇ?」

「あぁ、身体に似合わないネーミングセンスだったよ。」


俺は気に入らない様な表情で何処かを見ながら彼女の質問に答えた。


上層部の連中はもっと格好良い名前は無かったのか?

ゴートゥーザやゴベラーやゴンザレスやゴルトやゴべリアスやら色々。


「可愛いなぁ…可愛いなぁ…お持ち帰りしたい…」


自重しろ!瑠璃華自重しろよこの野郎!フランカーのミサイルでこいつを正気に戻してくれぇ!


「晴斗、ちょっと来てくれ。」


俺は晴斗を呼び出してヒソヒソ話を始めた。


「俺はソラスを探しに行く。アイツはソラスを生きて持ち帰る気満々だ!だから監視してくれないか?」

「道理でさっきから様子が可笑しいと思ったよ。分かった。俺は瑠璃華を監視してるからお前はソラスと派手に暴れて来い!」

「派手に暴れたいのは山々なんだが、瑠璃華に見つからない様に倒すからそれはできない。」

「精密撃破か、解った。」


俺はソラスが現れそうな方向へと足を進んだ。





現れそうな方向へ進むに連れて市民が逃げるのを目撃された。


「間違いない。ソラスはそっちの方に居やがる。」


瑠璃華の事もある。俺は急いでソラスが居る方向へと足を踏み入れた。




『こちらガンナー8!ソラスは今も侵攻中!援軍を要請する!』


近付くに連れて先ほどから交戦中と思われるガンナー8の無線が俺の無線に入って来た。


『こちら本部。得体の知れない奴相手に無駄死にを出す事は出来ない。持ち堪えろ!』

『ちくしょう!こちらガンナー8了解!』

『…どうした?クッソ…また総司令の奴が呼び出しか!』


正司、お前って未だに口が悪かったんだな。司令官になってもそうだったんだ…


俺は肩に背負っていた兵器を構える。スカイタートルの試作品で、準備中に開発部に捕まってしまい強制的に持たされてしまった。

その前に何で試作品なんかを戦場に持ち込ませるんだ?俺はそれに不服で仕方ない。


「とにかく、全然駄目だったら承知しねぇからな!」


俺はスカイタートルの引き金を引いた。ちくしょう…よりによって灰色の煙かよ!

灰色の煙の噴出により、むせてしまい咳を吐き込んでしまう。


(さて、肝心のミサイルはどう…)


ミサイルの方へ目をやる。そのミサイルは…





「何で遅いんだよ!?」


俺はミサイルの遅さに激しく疑問視した。速度の遅いミサイルなど聞いた事が無い。


「こちらガンナー8!退避する!」

(ちょっ…待てガンナー8!逃げるな!)


ガンナー8の奴等がソラスに屈して逃げやがった。そしてミサイルはソラスの炎によって粉砕された。


「ちっ…使えねぇ。試作だから仕方ないけど…」


俺はスカイタートル試作をそこら辺に放り投げて(後でちゃんと持って帰ります)、腰に下げていた右手にAS-20R、左手にSG-5を装備する。

奴を見上げる。奴の口からは煙が噴き出されている。


「炎か!?」


奴は俺に目掛けて炎を噴出しやがった。俺は急いで後退する。


「あつっ…熱が…」


辛うじて炎に呑まれる事は逃れたが、物凄く熱い熱風がこちらまで込められて暑い。


「アーマーなんて着てられない!」


俺は暑さの余りアーマーを脱ぎ捨ててしまった。これが命取りになるとも知らずに…





~晴斗視点~


市民の避難誘導は順調に進んでいる。問題は、ソラスがここまで来ないかだ。時也の奴が足止めしてくれれば。


その前に俺は時也から監視を頼まれた。


「ソラス早く来ないかな~♪」


瑠璃華の監視をな…。もう雰囲気からしてアイツはソラスを持ち帰る気満々だよ。口でお持ち帰りしたとか言ってたし!


「瑠璃華!」


ここは一つ彼女に喝を入れるしかない。


「あの怪獣はなぁ、建物とかを薙ぎ払った最悪な生物兵器なんだぞ?オマケに口から炎噴き出して来やがったんだぞ?」


俺は本当の事を瑠璃華に告げた。だが彼女は…、


「そんなの何かの間違いよ!ソラスがそんな事する筈ない!」


…っと、怒鳴りつけて来た。物凄く苦しい言い訳だよ。


「所で…時也は何処行ったの?」

「えっ…」


瑠璃華の質問によって弱冠動揺してしまった。


「ま、全くアイツは…何処…い、行ったんだろうねぇ~?」


動揺まだ取り払われておらず、曖昧な発言をしてしまった。


「そう。」


彼女はただそれだけを発言するだけだった。





避難誘導も終わりが来ると思った矢先、全身デブの明らかにオタクの格好をした奴がこんな事を質問して来やがった。


「限定版のフィギュア持って行って良いか?」


持ち込みは貴重品だけと決められているので、即却下した。

しばらく俺とオタク野郎は口論になってしまった。テメェから見たらそいつは貴重品だが俺から見ればただのゴミだ!


こうして、オタク野郎は諦めたのか、それを捨てたのだ。


「あの人…可哀想です…」


これが現実だから仕方ないのさ。甘さを持っていると命取りになるぞ。


俺は状況確認の為、辺りを見渡した。


「あれ?」


瑠璃華が…居ない…?


「霧香…瑠璃華の奴知らない?」

「えっ?知らないですけど…どうしたんですか?」

「・・・・・」

「・・・・・?」


ヤベェェェェェェェェェェェェェェェェ


俺確か時也から瑠璃華を監視するように頼まれていたんだ…

そしてその肝心の瑠璃華が何処にも居ない…どうしよう…





~時也視点~


「はぁ…はぁ…こいつっ…」


俺はソラスと一戦を交えていた。全ての武器(持って来たスカイタートル試作は除く)でソラスを相手している。勿論相手は正体不明の宇宙生物。インベーダーが投入して来た事しか全く解らず、今まで現れた蟻型とは比べ物にならない。


「とにかく…弾を装填しないと…ん?」


腰に備えてある弾薬はもう無くなっていた。アーマーから弾薬を…




あっ、そうだ。奴が吐き出す炎の暑さのせいで脱ぎ捨ててしまったんだ。こうなれば取りに行くしか考えられない。


「脱がないで我慢すれば良かった…」


余りの暑さのせいで脱いだ事を後悔した。

確かそっちの方にアーマーが…、


すると、ソラスがこちらを睨みつける。俺はゴリアス-DDで奴を攻撃。砲弾全部はソラスの顎と額に着弾する。ソラスは怯む素振りを見せるが、倒れるまでには至っていない。


「全く、空気呼んで死んでいれば良いのになぁ…」


俺は愚痴を零しながらアーマーまで迫って行く。


(あともう少し。もう少しで弾薬装填できる。)





グルルルルル…


「…!?」


俺はソラスの様子に気付いた。奴の口からは煙が噴き上げられている。


「クソッたれ!」


俺はアーマーの方を断念して一目散に炎の位置から離れた。炎により目的のアーマーは焼失した。アーマーが焼失した事は中に備えていた弾薬も焼失した事になる。


結果、俺は戦闘不能。重傷を負った隊員と同じ存在になる。





「否、待てよ?」


一瞬の事だが、確か逃げたガンナー8の全員が武器と弾薬を落として行ったよな?


「ラッキー。そいつでソラスぶっ倒してやるぜ!」


俺は急いで奴等が落とした武器弾薬を拾いに向かう。そして拾い集めた武器弾薬でソラスを攻撃した。

敵は俺と距離を縮めようと俺に目掛けて走り出した。このままでは俺は踏み潰されるか蹴り飛ばされる。俺は武器と弾薬を右側に投げて俺も右側に退避する。何とか奴の踏み付けから逃れた。


「これでも喰らってろ!」


俺はHG-01をソラスに目掛けて投げ飛ばす。HG-01はソラスの脇腹辺りに当たって爆発。勿論手榴弾如きの爆弾が脇腹に当たっても怯む事はない。


俺は奴のブレスと突進を避けながら体勢を整えた。落とした武器を拾い集め五つ装備を再調整した。


「来るなら来い!相手になってやる!」


このまま侵攻を続ければその先の市民達に被害が出る。持ち場を死守する筈のガンナー8は逃げ出してしまった。仲間を呼ぼうにも呼んではいけない状況に陥っている。


なら、俺が一人でどうにかするしかない…。

俺はどうにかして無線の周波数を変えた。


「本部聞こえるか?」


正司は今頃総司令部と緊急会議してるから…


『こちら本部。その声…時也君…?』


無線の相手は初香さんだった。


「ガンナー8は撤退した。今は俺がソラスと交戦している。市民の避難の具合は?」

『市民の退避は完了したわ。これからどうするの?』

「勿論だ。放っておいたら別の町が被害に遭う。だからここで倒す。それと、仲間はなるべく呼ばないでくれ…」

『えっ?でも…』

「良いから呼ばないでくれ!」

『えっ…うん、分かった。』


瑠璃華を呼ばれたら戦況がとんでもない方向に向きそうだから援軍要請はしなかった。




グルルルルル…


「お前は必ず俺が倒す!」


俺は右腰に備えてあるSG-5と背中に背負ってあるゴリアス-Dを装備してソラスの側面まで接近した。

側面に居れば奴は困惑する。どうやら野生の本能を備え持つ奴でも迷う事はあるらしい。


「これでも喰らえ!」


俺はSG-5とゴリアス-Dをソラスの首筋に狙いを定めて引き金を引く。二つの武器による何度かの集中砲火を受けたソラスは悲鳴を上げた。


「まだだ!」


当然相手は巨体なので歩兵が持ち歩く武器では相性が悪い。だが、先程の悲鳴を上げるほどだから少なからずダメージを与えているのは確かだ。


武器をゴリアス-DからAS-20Rに持ち替えて奴の顎を攻撃した。勿論この武器が顎に当たっても奴は怯む事はない。


他にもゴリアス-DDとスパローショットの二つでソラスに繰り返し攻撃を加えた。






「いい加減くたばったらどうなんだ?この野郎…」


時也は既に持っている弾薬を使い果たして体力も限界に近付いて来ている。それに比べてソラスは未だに倒れる気配がない。


「こいつ…インフェルノ級の強さだろ…」


――インフェルノ

それはEDFが困難なミッション及び撃破困難な相手に付けられるクラス名。

他にもノーマル、ハード、ハーデストと呼ばれる三つのクラスが存在する。

時也はソラスの強さをインフェルノ級と呼んでいるが、実際ソラスは測定不明の敵だからインフェルノなのかは不明である。


「…やっぱり援軍呼んだ方が良いのか?」


時也はソラスを睨み付けている。奴が不振な動きをしないか監視をしていた。




「…時也。」


自身の名を呼ばれた時也は直ぐに後ろを振り向いた。


「瑠璃華っ!何でここに…?」

(何でここに居るんだ!?晴斗は何してやがるんだ!?)

「何で…」

「え…?」


瑠璃華は震えながら時也にこう言った。


「何でソラスを殺そうとしたの…ねぇ…」


彼女は時也に殺意の眼つきを突き付けて、付き付けられた本人は若干恐怖心を抱いた。


「持って帰る気だろ!?そうはいかないぞ!?その前に本部は持ち帰るなんて言ったか!?言って無い筈だぞ!?」


時也は少々殺意に怯えながらも本当の事を瑠璃華に告げていた。


『こちら本部。時也聞こえるか?』


無線からは正司が名指しで俺に質問して来た。


「あぁ。聞こえるぞ正司。それよりも瑠璃華が怖い眼つきで突きつけて来るんだが…」


時也は正司に助け船を呼ぼうとしていたが、


『今交戦中のソラスを生きて捕獲する事が緊急会議で決められた。』

「え…?それどう言う…」


正司が告げた言葉はソラスを捕獲、つまり生きて本部へ連れて帰る事だ。


「時也、貴方にはソラスを傷つけた罪でお仕置きが必要だね?」


瑠璃華は光を失った青い眼つきを突き付けてながら、指の骨をポキポキ鳴らしながら時也に接近していた。


そして彼女は勢い良く時也の左頬を強く殴りつけて、彼の身体は向かい側の建物のガラスに衝突した。





「ソラスを傷つけた罪…晴らしたわ。」


瑠璃華は殴った拳を胸に当てて恨みを晴らした様な雰囲気を出していた。


「さて、可愛いソラスちゃん。貴方は生きて本部へ連れて帰る事になったわ。一緒に帰ろう♪」


心が通じ合えたかは不明だが、ソラスは一度で瑠璃華の誘いに乗ってくれた。


「うふふ♪ソラス可愛い♪」


瑠璃華は満面の笑みでソラスと共に本部へ帰還した。




??:?? ???


《おい!ソラスが地球人に捕獲されたぞ!?》

《名に言ってるんだ!何かの間違いだろ!?》

《いえ、本当の事です!本当に地球人の手に…》


黒装束の二人は慌てた素振りを見せていた。


《その前にマイクロチップを奴の脳に埋め込んだか?》

《あっ、そう言えば埋め込んでなかったなかった様な…》

《お前バカだろ!マイクロチップ埋め込まなきゃ奴は野生動物同然だろ!?》

《はは…どうしよう…》

《あぁ…俺たち終わったな…》


その後、二人の姿を見た者は誰も居なかった。





to be countinued




次回 背水 本部はやたら上手い事を言う。