「私、真心ちゃんの事が…好きです…」
私はこの日、目の前の女子から告白された…
5月
ピピピピピピ…
(う~ん…)
私は、目覚ましの音に釣られて不機嫌そうに目覚まし時計を止める。時間は六時を指している。
「さて…」
私が朝早く起きるのには理由がある。
私は洗面所へ向かい、眠気を本格的に覚ます為に冷水で自身の顔を洗い始める。顔を洗い、乱れた髪を整えた後は寝間着から制服に着替えて朝食の用意、それと昼食の弁当を作った。
この一日の生活は毎日私一人で行っている。
因みに私の今日の朝食は食パンをトーストして表面にバターを塗る簡単な料理。
朝食を終えた後はバッグを部屋から取りに行き、学校へ行く準備を行った。準備が終わり私はリビングにある仏壇の前で正座をして手を合わせた。
「お父さん…お母さん…おはよう。今日も行って来ます。」
仏壇の前で私は父と母に挨拶をした。
私たち学生は朝食が出来上がる頃に起き上がるのが常識(じゃないけど)されている。ただ、私は周りの友達と違った。
私の両親は六年前の事故で私を置いて他界。それ以降、私は一人で生活して来た。月に一度、従兄の家族が自宅を訪問して最低限の事は支えてくれた。
私は自宅を出て通学路に入った。通学路には学生やら社会人が目的地へ向かうべく行き交っていた。歩いていると一人の学生と出会う。
「よお真心。」
「あら修司、おはよう♪」
通学路で幼馴染の修司と合流した。
「転校生が来るまで後三日。待ちきれないな~♪」
「あんたどっからその噂聞いたのよ?」
「ユーリから直接聞いたぜ!」
「はぁ…」
修司は格好良く答えた(それが妙にイラつく)。先生…そう言う楽しみは当日まで取っておいてくださいよ。
因みにユーリは私たち担任の友梨香先生のあだ名ね(因みに独身)。
「まぁ、土日を挟むのが残念だけどね…」
「真心も楽しみにしてるのか?」
「私は別に転校生に興味はないわ。」
多分、学校では転校生の噂で持ち切りだ。男子は女の子の方を期待し、女子は男の子の方を期待している。こういう感じ、私は逆に気に入らない。
「ところで、修司はGWの課題やったの?」
「|゚Д゚)))…」
(こいつ…絶対やってないな。)
私は哀れむような目付きをして修司を睨みつけた。
「真心…」
修司は苦笑いをしながら私の方へ顔を向ける。私は満面の笑みで修司に返事した直後、何も告げないで本人から逃げるように学校へ走り去った。
そして修司等課題をやらなかった連中はユーリから満面の笑みをされた。私曰くその満面の笑みには天使の様で悪魔の笑みと呼ばれ、笑顔の裏には怒のオーラが漂っていた。
まぁ、むしろアイツ等から見ればご褒美みたいなものだからさらに気色悪い。
こうして連中等は放課後にGWにやるべきだった課題を行い、終わり次第それぞれ帰宅の途についた。
私…?私は致し方なく修司が課題を終わらせるまで待ってあげたわ。
「はぁ…」
「どう修司?ユーリに怒られた感想は?」
「満面の笑みが凄く怖かった…」
「嘘でしょ。本心は?」
「めっちゃ可愛いー!!!!」
こいつの変態度には物凄く呆れる。まぁ、そんな事今に始まった事じゃないわ。
修司は昔からお気に入りの女子を見かけたら直ぐにナンパをする癖がある。その記念すべき一人目が私であり、当の私自身の答えは武を持って返事を返した。
でも、こいつは変態であっても根は凄く優しいし、私も彼の優しさに助けられた事があった。
「そうそう。俺、転校生が来たら率先して学校を紹介してあげようと思ってる。」
「相手が男だったらどうする?」
「お前な、俺が女だったら率先すると思ってるのか?」
「うん♪」
私は満面の笑みで返事を返した。
こうしたバカ話の末、こうして私たちはそれぞれ別の帰宅路に分かれた。
明日は休日だからゆっくりしようと思っている。休みを開けたら修司たちが待ち望んでいる転校生が来る。
その日から何も変わりのない生活が変わっていくのに、私はまだ知らない。
後書き
偶然思いついた物語
EDF小説?最近はモンハンが忙しい!