“元”エンタメライターと名乗っているなら
じゃあ、今は何してるの?って思われますよね。
それすらも私は名乗っていなかった(笑)。
現在はリライトの仕事をしています。
取引先企業から発行されるリリースを
新聞媒体向けに作り直しています。
新聞(一般紙)は日本語表記に厳しいメディアです。
幅広い層の読者が誤解せずに読める
精確な文章表現が求められます。
それまでポップな文体の雑誌、WEB媒体を中心に
ライティングを行っていた私にとっては
全くの異業種に転向したようなカルチャーショックでした。
ざっくり言うと「余白」がないんです。
わかりやすいところでは「!?」とか「…」などのニュアンスを含む記号は使用不可。
例えば・・・
「外国人観光客も口あんぐり! 灼熱の銀座に銀世界!?」
これを新聞風にアレンジすると
「酷暑が続く東京・銀座に突然、雪が運び込まれ、
通りかかった外国人観光客も一様に驚いていた」
といった具合に。(もっといい例えがありそうだけど)
余白があると行間が浮かび上がる。
匂い立つ、文の色気とでもいうのかな。
その人にしか出せないものであり、それが文の味わいにもなるのだけど
「正しく伝える」ことを念頭に置く場合は
、それも弊害になりえるんです。
とにかく何が起きたのかを明確に記さなければならない。
精確な文章を念頭に置いたリライト作業を始めて
気づいたことがありました。
世に出回っている文章の大半は
そのままでは誤解を生みかねないキケンもはらんでいる、と。
体感としては、8割、いやへたしたら9割近くかも。
句読点の位置だったり、修飾語と、その修飾語のかかる言葉が離れていたり、あと主語が省略されているケースも多いです。
自分ではわかりやすく書いているつもりでも、ついつい自分視点になってしまうんですね。
先ほどの余白もそう。
自分視点が強すぎると、読み手に察することを押し付けてしまうような
不親切な文章になってしまうんです。
これは自戒の念もこめて
ついつい文を書き進めていると、その文の世界に入り込んでしまい
自分視点が強まってしまいます。
そこをいかに引いて俯瞰で見られるか。
他者視点でも捉えることができるか。
書きあがった原稿をしばらく寝かせてから見直したりしてますが
視点の切り替えって、本当にムズカシイ。
そして、実はこの延長でもっと格闘していることがあります。
それは次回につづく。。。


