香川県琴平町にある“現存する日本最古の芝居小屋”、
金丸座で行われている四国こんぴら歌舞伎を観てきました
✨
![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
金毘羅宮のお膝元で生き続けてきた江戸時代にタイムスリップしたかのような素敵な芝居小屋、
そしてその芝居小屋の存続に尽力し公演を盛り立てている地元の方々、
そしてそして熱気溢れる客席と素敵な芝居!
最高かーーー!!!✨
最高の非日常、最高のエンタテインメントがそこにありました。
初めて訪れた(通過を除く)香川県琴平町。
その旅の記録はまた別に記すといたしまして、まずは公演の感想をば。
金丸座は、JR琴平駅から歩いて15〜20分ほどのところにあります。
金毘羅宮の参道を金丸座の方へ曲がると、
道すがら並び立つカラフルな幟がワクワクを掻き立てます![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
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![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240414/14/cinqthank/38/02/j/o1080081015425695578.jpg?caw=800)
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こちらが金丸座です✨
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この時代劇のセットのような芝居小屋で歌舞伎の興行を行うなんて、素晴らしすぎます。
ワクワクが止まらない![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
小屋を出たところにはお土産やお弁当などを売っている出店が出ています。
染五郎さんが歌舞伎夜話でオススメしていたうどんは見当たらなかったけど、どこにあったんだろう?
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240414/14/cinqthank/83/63/j/o1080081015425701112.jpg?caw=800)
開演前に小屋に入る時はこの小さな入口から身を屈めて入ります。
江戸時代の実体験がとにかく楽しい。
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畳敷きの小屋内はもちろん靴を脱いで上がります。
沢山のお茶子さんが誘導や案内などを本当に頑張ってらっしゃって、
ご苦労さまです有難うございますという感じでした。
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天気が良いだけあってこの週末は暑かった!
配布頂いたこのうちわがとても助かりました。
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暑気に汗ばみながら、うちわ片手に芝居見物だなんてこれもまた乙かな。
(ただし夏は絶対無理。笑)
ひゃー!✨✨(感動で語彙が尽きる)
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花道が異常に近い。笑
それどころか、客席の合間にある平均台くらいの道を役者さんが通ったりするのですが、
もう近いなんてもんじゃない。
この格子の天井から雪や花びらが客席にも降ってきます。
人が箱をフリフリして!
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2階からはこんな眺めです。
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ちょっと見づらいですが、花道上の天井にはレールのようなものが設置されていて、
ここで宙乗りが行われます。
人力で!
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飾り幕の上の梁がものすごく太くて、立派だなぁと思いながら見上げていました。
さて、今回の演目は午前の部が『沼津』と『羽衣』。
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午後の部が『松竹梅湯島掛額』と『教草吉原雀』。
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それぞれ35分の休憩を挟んで2時間40分ほどの上演時間でした。
お目当ての染五郎さんのお役はまず『沼津』で荷持安兵衛。
幸四郎さん十兵衛と花道から登場する姿にひたすら和みます。
こういうお顔の美しさを封印して務められるお役も好きだなぁ![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/007.png)
![照れ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/007.png)
初めて『沼津』を見たのが去年の松竹座でしたが、
何だろう、何か今回すっごくしっくり来たんですよね。
箱が小さい分芝居が凝縮されているような。
平作の家の小ささも、松竹座などの大きさだと
「狭いとか言ってるけどめっちゃ豪邸…」って思ってしまうところが、
「ホントに狭い…」ってなるのが自然でした。
人と人の距離感も近くなりますし。
それと、芝居の場面が夜になるにつれて、
知らぬ間に芝居小屋の木戸という木戸が閉められて自然な暗さが生み出されるのも趣深かったです。
そして個人的に今回の公演での最大の眼目が舞踊劇の『羽衣』✨
染五郎さん扮する漁師伯竜がも〜〜〜美しくて美しくて
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![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/006.png)
こちらも花道からの登場ですが(今回全て花道から登場)、
出てきた瞬間に「うっとり…」っていう空気が客席に充満してました。
ホントに毎回思いますけど、息を呑む美しさ。
お一人で踊る時間も割と長くあり、なんかキラキラした粉が指先から出てません?というくらいに美しく、
要所要所で決まる姿も絵のような凛々しさ、美しさ。
何せ近いから、照明を浴びて光る一筋の汗すらも肉眼でしっかり分かりました。
更に雀右衛門さんの天女との並びも不思議と年齢差を忘れて見入ってしまうのは
お二人がこれまで共演する機会が比較的多かったからかなとも思ったりしました。
伯竜が天女の美しさに心を奪われる様に説得力がありました。
雀右衛門さんの宙乗り、最後はどうやって終わるのかな?と思っていましたが、
なるほどそういう感じね!
染五郎さんのセリ下がりも人力だと言うからその動きを注視してしまいました![てへぺろ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/019.png)
![てへぺろ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/019.png)
最後拍手が暫く鳴り止まず、でも雀右衛門さんは宙乗り終わりで花道に捌けていったし
染五郎さんはセリ下がってどこかその辺にはいるだろうけど、笑
さすがにカテコはまだ早いよねぇ
ということで、昼の部は納得のカテコなしでした。
夜の部は『松竹梅湯島掛額』の小姓吉三郎。
こちらも美しいお小姓様でしたが、和事をやるとやはりまだ幼さが出るかな。
紅長の幸四郎さんに好き放題やられてタジタジなのが可愛かったです![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
いいのいいの、アドリブを上手に返せなくたってまだいいの、それが可愛いから!
お水を口に含んでブクブク、を幸四郎さんにやらされた時の可愛さに
客席の笑いが若干色めいたのを聞き逃しませんでした。笑
にしてもこんな面白いお芝居だったとは。
客席もドッカンドッカン沸きに沸いていました。
その空気感も良かったな〜
これ、例えば歌舞伎座でやってもこんな賑やかな芝居になるだろうか…
とにかく壱太郎さんのお七が吉三郎を好きで好きで、その言動の全てが愛らしく、
幸四郎さんの自由度が極めて高い内容でした。
壱太郎さんの人形振りは見事の一言に尽きます!
火の見櫓での情念極まる様も圧巻。
あぁ、浮世絵で見たあれだ!ってなりました。
お土砂?と呼ばれる、人をふにゃふにゃにする不思議な砂?が登場しますが、
弘法大師空海がなんやらかんやらと説明していて、
香川で空海が登場することも熱いな〜くぅ〜!ってなりました。笑
最後は雀右衛門さん、幸四郎さん、鴈治郎さんの『教草吉原雀』で華やかに打ち出し。
こちらはカテコがありました。
鴈治郎さんの雀が可愛すぎて笑っちゃう。笑
なんなのあのピヨピヨピヨってパタパタパタって高速で袖パタパタする最後の振り
御本人も面白可愛いのを分かっててカテコでもう一回やって下さるから客席も大ウケでした。
なんかちょっと一般的なニュアンスとは違うけど、ある意味あざとい。笑
金丸座のゆるキャラ?こんぴーくん。
微妙に、可愛い。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240414/15/cinqthank/d8/c5/j/o1080081015425718636.jpg?caw=800)
令和の大改修とコロナ禍を乗り越え、5年ぶりの開催となったこんぴら歌舞伎。
担い手不足が危惧されているようですが、
絶対に絶やさないで欲しいと思う素晴らしい体験でした。
推し様!また私をこんぴら歌舞伎に連れてきて下さいませ!