先週末、降り続ける雨の中、桜もまだ全く咲いていない静かな醍醐寺を訪れました。
醍醐寺は初めてでしたが、確かにあの桜の木々が満開になればさぞ圧巻の光景であろうと思われました桜


今回の目的は霊宝館春季特別展
個人的に醍醐寺は桜のイメージしかなく、美仏のお寺としてはノーマークだったのですが、
展示されていたいくつかの五大明王像の迫力、美しさに度肝を抜かれました。
なぜ今まで来なかったんだろう!

霊宝館には仏像棟なる小さな建物も併設されていて、仏像好きには垂涎もののスポットでした。
仏像館に安置されていた平安期に作成されたという五大明王像のお顔が
私が大好きな東寺の兜跋毘沙門天を思わせる目つきをしていました。
同じ真言宗の寺院であり、空海の孫弟子が開いた醍醐寺の平安期の明王像ということで
何か横の繋がりを感じたのも一興でした。


そして更に本坊の三宝院にて思わぬ感動がおねがい

それがこちら、現代画家、浜田泰介氏による障壁画の数々です。


う、美しい…!✨✨





個人的に現代画家が寺院へ奉納した障壁画というと
「なんだ最近の人か…」とか
「お寺の雰囲気にマッチしていないような…」などと失礼にも程がある思いを抱くこともあるのですが、
これはお金を払って見に行きたいと思う障壁画の数々でした。

少し離れて見ると、雄大な景色を遠望しているような感動が沸き起こり、




近くから仰ぎ見れば、まるで満開の桜の下で花見をしているかのような臨場感を味わえます。






浜田泰介氏の桜から感じるこの春風の心地よさよ。



実に素晴らしい花見でございました!

ちなみに、他に現代画家の障壁画で「これは!」と思ったのは、
大徳寺塔頭聚光院の千住博氏による『滝』。
他にも2作納められたとのことなので、いつか拝見してみたいものです。


あとは、近代画家木島櫻谷氏による南禅寺塔頭南陽院の障壁画はいつか見てみたいものの一つです。

醍醐寺に戻ります。




お庭も大変立派でした。





ちなみに先週の枝垂れ桜はまだこんな感じでした。
今週末の温かさで一気に開花したことでしょう。


同行者曰く、花が咲く前の桜はその枝ぶりを鑑賞すべしとのこと。
十二分に堪能できました。笑
でも確かに見事でした。

夏に大阪中之島美術館で開催されるという醍醐寺国宝展も気になりますニコニコ


おまけ♪
ランチは醍醐寺の近くの洋食屋、キッチンかりんやさんでハンバーグとクリームコロッケの定食をいただきました。
こちらもめちゃ旨大感動!!✨