監督 ウォン・カーウァイ

出演 ノラ・ジョーンズ、ジュード・ロウ
    ナタリー・ポートマン、レイチェル・ワイズ


『恋人の心変わりで失恋したエリザベス。慰めてくれたのはカフェのオーナー、ジェレミーが焼くブルーベリーパイだった。しかし、それでも別れた彼を忘れられないエリザベスは、旅に出るのだが…』(Wikipediaより)

2008年公開。DVDにて鑑賞。
好きだなぁ。こういうこじんまりとした作品。
それでいてちゃんと物語りは出来ている。
見る前は甘ったるいんじゃないかと思ったけど、けっこう人生のしょっぱさ
みたいなもののほうが印象深い。いずれにせよ、映像、音楽、セリフ、ストーリーの組み立てのかっこよさは特筆すべきところだ。ウォン・カーウァイらしい作品。なんならそこらへんのかっこよさをもうちょっと強くアピールしてもよかったような気がするが、まぁ、初の全編英語作品だしまずまずOK!

失恋の痛手を振り切るため旅に出た主人公。着いた先で、妻に逃げられた中年の警官や若くて美しくそして狡猾なギャンブラーと出会う。それらの人々は主人公の投影でもあろう。交流を通じて、自分を再発見し成長するのである。そして最後は、カフェのオーナーの元へ帰ってくる。なーんかこの綺麗な円環が素敵な感じ。主人公が旅を「遠まわり」と表現したところもあった気がするが、人生には往々にしてそのような「遠まわり」が必要だ。時として「遠まわり」が本流になってしまうことだってあると思う。

さてそこで最初に出会う警官。なんて純粋なんだ!愚かと言えば愚か。幼いといえば幼い。ただ、妻を愛している気持ちは強く伝わってくる。だがその重さに耐えられず妻は自由を望む。難しい・・・。警官は傷心の中で事故を起こし命を落とす。妻は夫がいなくなってから、深い悲しみを感じる。そのレイチェル・ワイズの精神的動揺の様がうまい。警官の悩みくたびれた感も良かった。
次に出会う女性ギャンブラーがナタリー・ポートマン。美しい!!!ちょっとずる賢いとこがまた魅力的だった。彼女は全然人を信じない。同じくギャンブラーの父親が危篤であることを聞かされても、会うための口実だとつっぱねる。でもほんとに父親が死んじゃう。そして後悔する。予想はついたがここは儚かった。

旅に出た時よりもずっと強くなって主人公ははカフェへと戻る、またブルーベリーパイを食べに。オーナーのジュード・ロウはがつがつしてるいるのだが店以外のシーンは(おそらく)無い、主人公が動点であるのに対して、定点としての役割がはっきりしている。それは帰ってくるべき場所として。あと働く姿が妙に快活なのは、監督らしい演出なのでにやりとしてしまった。


くどくど述べたが、無駄のない良い映画だった。
ノルウェイの森が2010年12月に映画公開する。
ベトナム出身の監督らしいのだが村上春樹がこの監督ならと映像化を許可したみたい。

他の作品みたことないからどんな感じになるかちょっとわからない。
いや、なんとなく想像できるのだけれどそれは小説の記憶を元にしたもの
なのだろうと思う。
つまり自分の中でガッチリ原作のイメージが出来上がっちゃっているという
ことだ。かなりベストセラーになったのだから大衆に小説のイメージが浸透
しているわけで、そういうものを映画化するのは難しい作業かもしれない。
だって、もちろん、「全然違う」と「想像通り」の兼ね合いを意識せざる得ない
のだから。

主人公は松山ケンイチがオーディションで決まったようだ。
まぁ、「僕」、うーん。いいんじゃないかな・・・。
これは誰がやっても難しいよ、たぶん。
そう言ってしまうとほかのキャストも同じく難しくなってしまうけれど。

春樹作品の映像化と言えば、ウォン・カーウァイ作品を思い出す。
彼自身、春樹から多くのインスピレーションを得たと語っているし、
『恋する惑星』の原題は『重慶森林』だからね。
おもいっきりノルウェイの森へのオマージュだ。
それはそれで春樹の世界観の映像化に成功している。

トラン・アン・ユンはどちらかというと市川準監督の『トニー滝谷』
に近いものを撮るんじゃないかと思っている。
映像とセリフの洒脱さよりも、静謐感のほうをすくい取るんじゃないかと。
雑誌でノルウェイの森のスチールを見たときそんな気がした。
きのうは上野の森美術館に行ってきた。

cinnamon9のブログ(仮)-チベット展

聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝。

上の写真の仏像が素敵で、手があまりにもたくさんあるので
じっと眺めてると、うごめいているような印象を受けた。

ほかにもたくさん仏像や美術品があり、かなりの見ごたえがあった

チベットの仏像って静的ではなくダイナミックで写実的なのかな。

小さくても細部まで作りこまれた作品もあり、けっこう気に入った。

仏像はやはり良いなぁ~。

お寺の住職っぽいかたもいらっしゃって、一体一体手をあわせながら
熱心に見ていた。

あとゴスロリの女の子が一人いた。全身メルヘンなピンクで下妻物語
みたいな感じの。質は違うがチベットの仏像と大差ないインパクトで、
あっさり日常の風景を打破していた。

ぶっちゃけ、あの子は素敵だと思う。


ちなみに今日最終日だったからか、きのうはすんごい混んでいた。

小明 さん情報ありがとう。


上野から思い立って電車で築地へ移動。

海鮮丼を食らった。
cinnamon9のブログ(仮)-築地海鮮丼

このお店、外に面しており、寒風に打たれながら
海鮮丼を食べるというワイルドなことをしてしまった。

でも足元の缶に火が焚いてあって、これがあったかい!!
そしてシジミの味噌汁もうまいこと!!

まさに築地を肌で実感した。