望月さんの「ワルキューレ」♪ | cinnamonのブログ その2

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台風の前日、望月さんのワルキューレのオペラに行ってきました↓
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望月さんのジークムント、かっこよかったです!!!
始まりの第一声が望月さんで、何と言っていいのか、すごさで背中がぞくぞくしてしまいました…。
そこから一幕の最後まで、あっという間でした。一幕が終わった時の拍手、すごかったです。私もずーっと拍手していたいくらいでした…。

神奈川県民ホールは初めて行ったのですが、オケピットが大きくてびっくりしました。そう見えただけなのかもしれないですが…、大人数のオケが余裕で収まっているように見えました。
音楽もあっちとこっちからホルンやトロンボーンや管の音が聞こえて、真ん中からはどっしりした弦の音が出てきて、爽快でした♪
神奈川県民ホールはNHKホールをイメージして作られたとどこかに書いてありましたが、
NHKホールのドゥダメルさんも行ってみたかったけど、神奈川県民ホールのワルキューレを観れて幸せでした♪

私は、ワーグナーのオペラは望月さんのさまよえるオランダ人とタンホイザーしか観たことなかったので、予習しました。METのテレビのヨナス・カウフマンさんとブリン・ターフェルさんのジークムントとヴォータンのやつで、長いので(5時間!)何回かにわけて見ました(笑)
ちょっと、脱線しますが、このお二人のトスカのカヴァラドッシとスカルピアのロイヤルオペラのテレビも、私は好きでした。

それなのでイメージはこのMETのテレビのものとあとは里中満智子さんのマンガしか私はありませんでしたが、今回の神奈川県民ホールのワルキューレ、よかったです!
ジョエル・ローウェルスさんの演出はちょっと面白かったです。
プログラムのインタビューにも書いてありましたが、場面転換がけっこうあって、長さを感じないようにしてあるようでした。私は長さを感じないどころか、3幕終わって、そのまま続きの「ジークフリート」を見せて欲しいくらいでした(笑)

それから、歌っていない登場人物が印象的に色々な場面に出てきました。子役になったり、望月さんのジークムントも3幕でも登場しました。2幕で山下浩司さんのフンディングに刺されてしまうのですが…。
そのフンディングの手下みたいな人たちも、すっごく怖そうだったのですが、カーテンコールの時はいい人そうな人たちの集団になっていたので、やっぱり演技だったのだなあ、って当たり前ですが、ほっとしました(笑)
2幕で出てくるフリッカも1幕にいました。加納悦子さんのフリッカ、小柄なのですが大迫力の歌とお姿でした。大御所の女優登場…みたいなオーラでした。グリムズレイさんのヴォータンも印象的に色々に登場して、舞台の奥でマントと帽子で杖を持って稲妻が走って影になる場面は、ちょっと、あの怪人を思い出したり…。(スミマセン)

グリムズレイさんは余裕を感じるヴォータンでした。
舞台で、椅子の足が取れてしまった所があって、どうなるのかしらと音楽味わいながらも思って見ていましたら、ちゃんときれいにさりげなく横に椅子を倒して、取れちゃった足は加納さんのフリッカが隅のほうにいつの間にか片づけて、こういうのを見れた時って、本当に目の前でリアルタイムで歌って演じてくれているのだなあ、とありがたくなってしまいます。
西宮のセビリヤの時も、中井亮一さんのアルフォンソ先生の眼鏡が飛んで行って、麻季さんのロジーナが素早く拾ってあげていました…。
豪華な歌手の皆さんと、オケの音楽と、舞台装置と、目の前で物語と音楽を味わえるオペラって本当に贅沢です…。

一幕のどこかで、弦が震える音みたいな所があって、その時、望月さんのローエングリンを観てみたいなあ、って妄想しました。白鳥の騎士…。
ワーグナーの音楽って、やっぱり面白いと思います…。
ちょっと、今回の公演をCDにして音楽だけ何回も聴きたいって思いました…。
潜在意識に訴えるというか、サブリミナル?な音楽なのでしょうか…。上手く説明できなくてスミマセン。

泣きそうになった場面は、橋爪ゆかさんのジークリンデがお腹にジークフリードがいることがわかって、生き抜くことを宣言する場面でした。予想外(?)に泣きそうになりました…。
それを告げるブリュンヒルデのエヴァ・ヨハンソンさんは豪快なワルキューレでした!
声が大きな玉になってヒュンヒュン飛んでくる感じでした。

ワルキューレの3幕の最初の有名な音楽の場面は、演出がやっぱりちょっと面白くて、照明も明るくなくて、私には意外でした。
衣装もオーソドックスではなくて、望月さんが登場した時、ハーレーのバイクに乗っている人みたいだな、と思いました。ワルキューレの皆さんたちは、昔のスケバン中学生の制服を思い出すような…。(勝手なこと書いてスミマセン)でも、時代は今を感じるわけではなく、今回の演出にあった衣装なのだと思いました。衣装は小栗菜代子さん。

あと、印象に残ったのが三宅幸夫さんの字幕です。「助太刀」とか「おとしまえ」とか、あと他にも忘れてしまったのですが…、言葉がわかりやすかったです。

演出のジョエル・ローウェルスさんの文を読みますと、演出のキーワードは「機能していない家族」のようです…。神話とか伝説の世界というよりは、家族に焦点をあてているような演出なのかな…?でも、スケールはワーグナーの音楽のままなのです!
演出って本当に色んな世界があるのですね~。
そして、観終わった時、やっぱり「家庭円満」がいいなー、と思いました(笑)誰もがそうだと思いますが…。

ローウェルスさんの文には観客それぞれの自由な解釈ができる余地のある演出をしているというようなことが書いてあって、私は嬉しかったです…。オーソドックスな演出ではないけれど、残念な気持ちになる演出(失礼な表現をスミマセン)ではありませんでした。音楽も皆さん素晴らしくて、本当によかったです…。もうひとつの組の、特に青山貴さんのヴォータンはどんなだったのかなあ、と妄想しました…。だって、ジークムントの望月さんも、フンディングの山下さんも、本当にそれぞれ素晴らしかったですから!

週末にびわ湖ホールで公演があります↓
びわ湖ホールではどんなワルキューレになるのでしょう…。行ってみたかったです~。
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