どうも、お久しぶりです。シニヨです。
今回はトーラムオンラインの4年以上前に存在したバグである【闇落ち】について語ろうと思います。
4年以上前に存在した……とあるように、このバグは現在はもう修正されました。僕の一番お気に入りだったバグなだけに非常に残念です。
けれど、この闇落ちというバグ。一見すると特に害はないバグなのですが、ゲームシステムを破壊させうる凶悪なものであったことはご存じだったでしょうか? そしてそれこそ、闇落ちが修正される理由となったんです。
説明に入る前に言っておきます。当時のトーラムプレイヤーの多くが、この不正利用をある時を境に悪気なく使っていました。それは当然BAN対象に十分なり得ましたが、恐らく運営側の措置でBANはなくなり、詳細についても皆様に語られませんでした。
僕もこの件に関しては匂わせる程度で伏せてきましたが、もう何年も前の話なのでそろそろいいだろうと考え、書いていこうと思います。
文字だけで説明していくけど許してね!
《そもそも闇落ちとは何なのか?》
闇落ちとは基本的に『本来プレイヤーの行くことができないマップ外に出ること』を指します。
事の始まりは、まだトーラムオンラインの正式サービスが始まる前のテスト時代。【魔境の遺跡】という当時では最高効率の狩場マップが存在しました。その狩り対象である【ミネラレル】という敵を倒しまくっていた訳ですが、《アクセル》を使用する剣使いに挙ってあるバグが発生します。
そのバグこそが闇落ちでした。
本来行けないはずのマップ外に出てしまう。移動すると下に落ちていく。そして【魔境の遺跡】というマップはマップ外が闇の様な漆黒だった。故に闇落ちというネーミングで呼ばれ、プレイヤーに浸透していきました。
加えて当時はまだ【魔境の遺跡】でのみ発生するバグだと思われ、運営も地形をいじって対処しようと試みましたが結局解決せず。そして僕はある時閃いたんです。
「別に闇落ちって、どのマップでもできるんじゃね?」
まぁその話は置いておきましょう。
色々端折ると結果的に僕であるシニヨは闇落ちが条件さえ整っていれば全マップで可能であることを発見し、布教していきました。多分トーラム人口の0.01%も遊んではくれなかったんですけどね。
はい。一般的に知られている闇落ちの説明終わり。
《結局闇落ちって何が問題だったの?》
はい。このブログの核心となる部分を書きます。
闇落ちは当然バグですが、その実、ただただマップの外に出て遊ぶという、とても害はないバグだというのが多くの闇落ちプレイヤーの見解だと思います。僕はBAN覚悟で闇落ちで遊んでブログに書いていましたが、結果としてBANも何もなかったので、運営から見てもそこまで重要視していなかったのでしょう。
しかし、ある時僕は気付きました。闇落ちはトーラム史上、最も凶悪なバグだ、と。
そしてそれこそ当時の皆さんが無意識に使い、闇落ちが修正される切っ掛けとなりました。
因みに、この闇落ちに勝るバグがあるとするなら、アイテム増殖バグレベルになります。
では、闇落ちにはどの様な凶悪さがあったのか。
結論だけ簡潔に言うと、敵を一方的にノーダメージで嵌め殺せます。
つまり、フィールド上に存在するボスをノーリスクで倒すことが可能でした。勿論、条件付きなので容易とは言えませんが。
ここまでを聞いてあれの事かと察した方もいるかもしれませんが、まずは何故嵌め殺せるのかという原理について解説していきます。
トーラムオンラインの敵は基本的に、スタン等をするまで次に発動する攻撃が変化しません。(少なくとも当時はそうでした)
例えばある敵の攻撃パターンとして5m、10m、15mがあったとします。敵が次に5mの攻撃を発動しようとしていた場合、ターゲットを取られているプレイヤーが6m以上の間隔を保ち続ければ10m、15mの攻撃は行いません。パーティーを組んでいた場合、その間に火力側がダメージを出すのが基本の立ち回りですが、そうするとタゲがそちらへ移ったりもします。
このタゲが変化することによって、トーラムオンラインの戦闘システムは実質成り立っていました。
では、パーティー全員が6mの間隔を保ち続ければどうでしょうか?
当然これでも一方的に攻撃は可能ですが、非常に非効率です。移動しては攻撃。移動しては攻撃。故に壁役がトーラムでは重要となってくるのですから。
ではですよ。もし仮に、仮に一歩も動くことなく6mの間隔を永遠に保てるとしたら、そこに壁役は必要でしょうか? 効率は悪いでしょうか? 回復薬は? 強い装備やレベルは?
そしてもう一つ、重要なゲームシステムのお話。
トーラムオンラインの敵はターゲットを取っているプレイヤーとの間に壁(フィールド外)があった場合、その壁を一瞬で詰める……つまりはワープします。これはつまり、敵はマップ外を移動することができないと捉えることも可能です。マップ外に出入りできるプレイヤーとマップ内でしか移動できない敵……。
もうお分かりかと思います。この一歩も動かず一方的に敵を虐殺する。これこそ闇落ちが可能とする真のバグでした。
けれど、これにはセットアップの問題がありました。
まず一つ目として、パーティー全員が闇落ちの知識を持っている必要性。もちろんソロであれば一人だけで済みますが、効率を求めるならやはりパーティーです。
そして二つ目、都合よくフィールドボスがいるマップで闇落ちができるか。これは後々ほぼ全てのマップで可能だと分かりますが、場所によっては単に闇落ちするだけでも難易度が段違いです。
そして三つ目が、嵌めポイントがあるかどうか。私の記憶もおぼろげなので断言できませんが、ただ単にプレイヤーがマップ外にいるだけでは嵌める事ができなかったはず。完全にプレイヤーがマップ外にいる場合は例外として、敵の攻撃が届いたと記憶しています。なのでマップ外とマップ内の境目に立てるかつ、相手と距離をとれるポイントがあるか。……これに関してはちょっと説明が面倒なので省きます。そういったポイントじゃないと嵌められないのだと頭の片隅に入れてください。
さて、そんなクソ面倒な手順を踏むプレイヤーはまずいません。そもそも、僕はこの闇落ちの真の凶悪性についてはやり方を公表したことは今日までないです。ただとんでもない発見をした……みたいにブログで仄めかしていた記憶はありますが。
それに、この件に関しては運営にも報告しました。が、正直運営サイドに闇落ちを完全に理解している人がいなかったであろう事と、文字で伝える限界のせいで伝わってなかったと思います(笑)
そして事件は起こりました。
実はトーラムのフィールドはマップ内にいながらも、マップ外に半分出ているような判定を起こせる場所が多々存在しました。つまり闇落ちしなくとも、地形の条件さえ合えば嵌め殺すことが可能だったんですね。だから闇落ちの存在を知らなくとも、何らかの偶然でその嵌めポイントを見つけ、何らかの偶然で敵を一方的に殴れることに気付けば?
さてさて、皆さんは知っているでしょうか。【ヨール高原】で出現する【アルコイリス】というフィールドボスの名を。
はい。当時を知る方ならもう完全に理解したと思います。私もTwitter上で結構目にした記憶があります。なんとこのフィールド、そしてボスの攻撃射程。完全に条件の整った嵌め殺しポイントが存在し、拡散されました。丸投げして申し訳ないですが、詳細を知りたい方は自分で見つけてください。
多分当時この闇落ちを応用したバグを使っていたプレイヤーの皆様に、自分がバグを不正利用しているなどといった気持ちは微塵もなかったと思います。平然と仕様の一部のように利用され、結構有名なトーラムプレイヤーも使っていた記憶があります。
当時遊んでいた方のほとんどは、寧ろ率先して利用したんじゃないでしょうか?
これが闇落ちが修正される事となった真相です。そして運営がBANすることができなかった理由でもあります。
何故ならバグ利用者が多すぎる。加えてその人たちにバグを使っている認識はない。何より闇落ちを残し続けてきた運営側にも問題がある。
それから暫くして、マップ外が完全に埋められるアップデートがなされました。
つまり闇落ちが完全にできなくなった瞬間でもあります。今でもマップ外に出るだけなら稀にできたみたいな報告はありますが、昔のように自由に移動することはできません。
逆にそれさえなければ今でも闇落ちは可能だったんじゃないかって、今でも思うんですよね。
一応闇落ちが消えることを察していた僕は、運営に対処法のメールも送った記憶がありますが、結局確実性を求めたのか闇落ちを失くさないでほしいという思いは届きませんでした。
以上が闇落ちが修正されることとなった真相です。
《最後に》
このアルコイリス嵌め殺しに関して、誰かのTwitterやブログを遡れば見つかるかもしれませんが、その方が現役トーラムプレイヤーであっても責めないであげてください。
なんせもう何年も前の出来事ですし、時効ですよ時効。そもそも、運営がBANしなかった訳ですしね。
最後にちょっとした宣伝。
トーラムオンラインにはほぼログインしていませんが、マイルーム迷路ガチ勢として一応活動しています。
僕の難易度ルナティック(未だノーヒントクリア者ゼロの何でもあり)迷路に挑みたい人は常時募集してますし、逆に他の方の迷路やアスレもやりたいと思っています。
なのでTwitterの方に、是非僕の迷路に挑みたいや挑んでほしいと言っていただければ行きますので、お願いします!
では、またいつの日か会いましょう。