【映画館】オカムロさん ☆☆

都市伝説「オカムロさん」を元にしたホラー・アクション映画。

 

 ネットで検索すると現れ首を狩られるという都市伝説「オカムロさん」。

 面白半分で試した結果友人すべてを失った主人公を中心に、都市伝説が日本全体に拡散していく様を描く。

 

ひさびさにしょーもない映画見た

 

 好みの差はあれ個人的には映画に対し「面白くなかった」とか「ダメな映画」などと表現はしないようにしている。

自分の”口に合う・合わない”は主観であって作品自体の評価とはまた別だと思うからですが、今回に関しては久しぶりに商業映画として公開しているのに対し目を疑うような質の低さ。

 

 監督・脚本の松野友喜人、いまいち出自がわからないので検索してみると阪元監督の「グリーンバレット」のCG監督だったみたいなので、阪元ファミリーの人が単独映画を監督したってことなのかもしれません。そう考えると「ベイビーわるきゅーれ」の伊澤彩織が出ているのはそのつながりなのか。

 

 ということで、

 ひとまずこの監督がCGとか特撮好きな人でそう言う人の作ったホラー映画であるということはわかりました。だからテレビの仮面ライダーとか戦隊ヒーロー系みたいなテイストなのかと合点がいきます。

 

 残念ながらストーリーはかなりひどく、伝説のモンスター”オカムロ”の描き方が変。

 江戸時代から伝承されている妖怪、といいつつ現代ではネットで検索しないと出てこない(口頭で話しているだけでは出てこない)とか、ストーリーが始まってから急速に日本全土で検索→殺害が広まってしまうとか(それまではなんで広まらなかったのかの説明はない)、ラスト出てくるある真相についての納得のいかないさとか。

 正直、可愛い主人公が怪物と戦う様、あと伊澤彩織が怪物と格闘する様などを描きたかっただけなんだろうなぁと思ってしまいます。特撮系の監督ってどうしても「撮りたいシーン」優先でストーリーを組んでしまうのかストーリーに整合性がなかったりするのが多い気がします。この系のメジャー版が樋口監督って感じ。

 

 ということで

 つらつらと考えているうちに特撮系の監督はちゃんとストーリーを考える人を別に雇った方がいいというところで納得しましたが、こんな映画でも全国公開され私が行った回でも数人は見る人がいるってのが、まだまだ日本の経済は余裕があるなって思いました。1800円払うのはキツイので配信開始したら見てみるのもいいかもしれません。