2008年。アメリカ。"HANCOCK".
ピーター・バーグ監督。
ウィル・スミス主演の映画は数多いが、面白かった映画となると、『最後の恋のはじめ方』以外には全く思い浮かばないほどに、つまらない映画にばかり出ている、というイメージがある。
インタビューなどを見るとフレンドリーで感じの良い人物に見えるが、映画を見ると、「俺イズム」(ケンドー・コバヤシの言葉で言うと俺ジナリズム)が全開の印象が強いのは、実はいばっていて、めちゃくちゃ性格が悪い人物ではないのか、という疑いがある。
しかし、まだ、同じアフロ系アメリカ人俳優の先輩でもあるウェズリー・スナイプスの境地にまではたどりついていない中途半端さが、つい、見てみようか、という気にさせてしまう。
ウェズリー・スナイプス氏の映画はほとんどDVDスルーになってしまっているので注意していないと目立たないが、スナイプス氏の見た目からは、「どうだい? 俺の映画はとことんくだらないぜ。人はそれを時間の浪費と呼ぶのさ!」というような強いオーラが神々しいまでに放たれており、スナイプス氏の出ている作品だけには決して手を出すまい、と人を誘導させるパワーが備わっているようにさえ感じられる。
スナイプス氏の映画を最後に見たのは、『カオス』という、スパイク・リーの傑作『インサイド・マン』 をせこくパクッたような悲しいまでにつまらない映画で、その悲しさに最大の貢献をしていたのがスナイプス氏だった。
この『ハンコック』のストーリーの概要を読んだとき、「これはひょっとすると、『大日本人』 のパクリ映画か?」という疑問がわいた。『大日本人』が世界市場に出荷された時期から、逆算してゆくと、企画、製作、公開のタイミングも奇妙に一致する。
『キングダム/見えざる敵』 という傑作を作ったピーター・バーグ監督と、『JUNO/ジュノ』 での好演が光っていたジェイソン・ベイトマン、『告発のとき』 で最近見たばかりのシャーリーズ・セロンといった配役もあり、ちょっと興味を持って見てみたら、
前半のウィル・スミスとジェイソン・ベイトマンとの関係にも、明らかに松本人志とUAとの関係を意識したような部分が見受けられて、これは『大日本人』のパクリ映画だという疑問が確信に変わっていこうとした頃に、
奇妙な展開に変わっていき、それとともに映画もどんどんつまらなさを増幅させていった。
結局、終わってみれば、ジェイソン・ベイトマンはやっぱり良い俳優だな、という感想だけが残った。
しかし、最近のウィル・スミス映画の中ではもっとも面白い作品かも知れない。
IMDb 公式サイト(日本)
嫌われ者でアルコール依存症のスーパーヒーロー、という設定の前半にはちょっと期待させられただけに、後半の失速ぶりが残念だった。
実は素晴らしかった脚本にウィル・スミスが口出しして、映画をつまらなくさせてしまった、という可能性は低くはない。
PR会社勤務のお人よしのレイ(ジェイソン・ベイトマン)はハンコックにイメージ戦略の重要性を説き、ハンコックにプレゼンテーション能力を身につけさせようとアドバイザーの役割を買って出る。
という前半はかなり面白かった。このまま突っ走っていけば、いい加減な終わり方でも素晴らしい傑作になりそうな予感はあった。
レイの息子アーロン(ジェイ・ヘッド)をいじめる近所の悪ガキのマイケル(ダエグ・フェアーク)に児童虐待そのものの仕返しをするハンコックだった。
マイケル役の悪ガキがいじめっ子にしては凶悪でふてぶてしい顔をしている、と思ったら、このダエグ・フェアークという子役は、ロブ・ゾンビ監督の『ハロウィン』でマイケル・マイヤーズの少年時代を演じているらしい。
レイの妻メアリー(シャーリーズ・セロン)の意外な秘密が明らかになったあたりから、もうどうでも良くなった。
シャーリーズ・セロンは『告発のとき』と比較すると、緊張感のないリラックスした手抜き演技をしているように見えたが、こういう役の方が向いているのかも知れない。
レイのアドバイスにより、スーパーヒーローっぽいコスプレで登場する場面はちょっと面白かった。ピーター・バーグ監督だけに手堅くコンパクトにまとまってはいる。
シリーズ化の可能性も考慮に入れたような終わり方も職人仕事だった。
ピーター・バーグ監督。
ウィル・スミス主演の映画は数多いが、面白かった映画となると、『最後の恋のはじめ方』以外には全く思い浮かばないほどに、つまらない映画にばかり出ている、というイメージがある。
インタビューなどを見るとフレンドリーで感じの良い人物に見えるが、映画を見ると、「俺イズム」(ケンドー・コバヤシの言葉で言うと俺ジナリズム)が全開の印象が強いのは、実はいばっていて、めちゃくちゃ性格が悪い人物ではないのか、という疑いがある。
しかし、まだ、同じアフロ系アメリカ人俳優の先輩でもあるウェズリー・スナイプスの境地にまではたどりついていない中途半端さが、つい、見てみようか、という気にさせてしまう。
ウェズリー・スナイプス氏の映画はほとんどDVDスルーになってしまっているので注意していないと目立たないが、スナイプス氏の見た目からは、「どうだい? 俺の映画はとことんくだらないぜ。人はそれを時間の浪費と呼ぶのさ!」というような強いオーラが神々しいまでに放たれており、スナイプス氏の出ている作品だけには決して手を出すまい、と人を誘導させるパワーが備わっているようにさえ感じられる。
スナイプス氏の映画を最後に見たのは、『カオス』という、スパイク・リーの傑作『インサイド・マン』 をせこくパクッたような悲しいまでにつまらない映画で、その悲しさに最大の貢献をしていたのがスナイプス氏だった。
この『ハンコック』のストーリーの概要を読んだとき、「これはひょっとすると、『大日本人』 のパクリ映画か?」という疑問がわいた。『大日本人』が世界市場に出荷された時期から、逆算してゆくと、企画、製作、公開のタイミングも奇妙に一致する。
『キングダム/見えざる敵』 という傑作を作ったピーター・バーグ監督と、『JUNO/ジュノ』 での好演が光っていたジェイソン・ベイトマン、『告発のとき』 で最近見たばかりのシャーリーズ・セロンといった配役もあり、ちょっと興味を持って見てみたら、
前半のウィル・スミスとジェイソン・ベイトマンとの関係にも、明らかに松本人志とUAとの関係を意識したような部分が見受けられて、これは『大日本人』のパクリ映画だという疑問が確信に変わっていこうとした頃に、
奇妙な展開に変わっていき、それとともに映画もどんどんつまらなさを増幅させていった。
結局、終わってみれば、ジェイソン・ベイトマンはやっぱり良い俳優だな、という感想だけが残った。
しかし、最近のウィル・スミス映画の中ではもっとも面白い作品かも知れない。
IMDb 公式サイト(日本)
嫌われ者でアルコール依存症のスーパーヒーロー、という設定の前半にはちょっと期待させられただけに、後半の失速ぶりが残念だった。
実は素晴らしかった脚本にウィル・スミスが口出しして、映画をつまらなくさせてしまった、という可能性は低くはない。
PR会社勤務のお人よしのレイ(ジェイソン・ベイトマン)はハンコックにイメージ戦略の重要性を説き、ハンコックにプレゼンテーション能力を身につけさせようとアドバイザーの役割を買って出る。
という前半はかなり面白かった。このまま突っ走っていけば、いい加減な終わり方でも素晴らしい傑作になりそうな予感はあった。
レイの息子アーロン(ジェイ・ヘッド)をいじめる近所の悪ガキのマイケル(ダエグ・フェアーク)に児童虐待そのものの仕返しをするハンコックだった。
マイケル役の悪ガキがいじめっ子にしては凶悪でふてぶてしい顔をしている、と思ったら、このダエグ・フェアークという子役は、ロブ・ゾンビ監督の『ハロウィン』でマイケル・マイヤーズの少年時代を演じているらしい。
レイの妻メアリー(シャーリーズ・セロン)の意外な秘密が明らかになったあたりから、もうどうでも良くなった。
シャーリーズ・セロンは『告発のとき』と比較すると、緊張感のないリラックスした手抜き演技をしているように見えたが、こういう役の方が向いているのかも知れない。
レイのアドバイスにより、スーパーヒーローっぽいコスプレで登場する場面はちょっと面白かった。ピーター・バーグ監督だけに手堅くコンパクトにまとまってはいる。
シリーズ化の可能性も考慮に入れたような終わり方も職人仕事だった。
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