ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE | にゃ~・しねま・ぱらだいす

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ドコにもダレにも媚を売らずに、劇場・DVDなどで鑑賞した映画の勝手な私評を。



【原作】うすた京介
【監督】マッコイ斉藤
【主演】要潤、大村学、小木博明(おぎやはぎ)、高橋真唯、板尾創路
【オフィシャルサイト】http://www.liverp.co.jp/jaguar/cinema_top.html

今はときめく真木よう子も大ファンだという、週間少年ジャンプ掲載中の不条理ギャグ漫画が
まさかの実写映像化。原作ファンの心配を他所に要潤も俳優生命をかけて(?)挑むが、
amazonでさえDVDの取り扱いがないという予想通りの結果に。

進学も就職も蹴ってミュージシャンになる決意をした酒留清彦は、あるオーディションで、
たて笛を吹かずに叩いてパフォーマンスをするジャガージュン市と衝撃な出会いをする。
その後、オーディションで立て続きに落選した清彦は、半ば強引にガリクソン・プロダクションという
怪しげな芸能事務所に籍を置くこととなってしまった。

しかもそこの育成施設・清彦が所属させられた『ふえ科』の講師は、あのジャガーさんだったのだ。
かくして面妙な面子が集まっている『ふえ科』のメンバーに振り回される清彦の受難の日々は続く-。

正直記載する必要もないと思ったのだが、備忘録という特性上記しておくこととした。
そもそもテンポと間が命であるギャグ漫画を映像化するという作業自体が無謀だというのに、
原作の風味を無視してバイレンスやスパイアクション(という程でもないが)を持ち込むのも
どうかしてる。『日常の中の非日常』な世界にこそジャガーさんワールドは生きてくるのであり、
ストーリーとして起承転結を無理に築こうとすればする程、空気感が崩れていくのは理である。

おそらく参加キャスト・スタッフともに黒歴史に葬られる作品になると思うのだが、
何をかくそう熱狂的な原作ファンである義妹に薦められたものの、今ひとつその面白さに
ついていけない自分は、赤塚不二夫・マカロニほうれん荘世代だからだろーか…?

原作ファンは元より、原作を知らない人もおそらく見て損する作品。評価できるのは板尾のみ。


【評価】

☆☆☆☆☆