週刊真木よう子 | にゃ~・しねま・ぱらだいす

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ドコにもダレにも媚を売らずに、劇場・DVDなどで鑑賞した映画の勝手な私評を。

週刊真木よう子〔DVD-BOX 初回限定生産版〕


【監督】大根 仁、三木 聡、タナダユキ他
【主演】真木よう子
【オフィシャルサイト】http://www.tv-tokyo.co.jp/makiyoko/

女優・真木よう子ファンのスタッフによる真木よう子ファンのための真木よう子主演の
テレ東深夜枠でオンエアしていたオムニバスドラマシリーズ。
しかし何故ここまでギョーカイ受け(だけ)が滅法良いのか、さすがに疑問。

容姿にコンプレックスを持って生きていたよう子は、真面目地味に目立たずに生きてきた。
しかし人生初めての告白を受けてから、男に捨てられないために尽くし始めた結果、
会社の金を横領するまでに。さすがに別れる決心をしたよう子は整形手術を受け姿を消す。
逃亡先の農家でアルバイトを始め人に関わることを避け細々と生きていこうと思っていた
よう子だったが、容姿端麗に生まれ変わった彼女を周囲はほって置かなかった-。
『蝶々のままで♥』他シリアス・コメディ・ラブストーリーなど様々なジャンルの計12本。

抜群のスタイルと同年代では突出した存在感、演技力で、ギョーカイでは早い時期から
注目を浴びていた真木よう子。地上波人気ドラマのレギュラーで一般の知名度も上がり、
CM出演、さぁ、これからというところで突然のデキ婚・休業。
劇場版制作も頓挫しタイミング的に今後も難しいことから影響は計り知れないが、
脚光を浴びる表舞台にはあまり興味がなさそうな彼女のライフスタイルからすると、
『知る人ぞ知る』というポジジョンでいることを選択したのかもしれない、と邪推したくもなる。

テレ東・深夜枠というローカル中のローカル枠ということで、タブーなしで自由にいこうという
コンセプトなのか、予算を主演のギャラにとられている所為なのか、作り方は酷いそのもの。
学生の同好会レベルのモノまで平然と存在している。映像とか舞台とかに興味がない
一般の視聴者には、ほとんど正視することができないクオリティのものがほとんど。
アングラ系舞台愛好者やナンセンス不条理映像嗜好者ならツボにハマるのかもしれないが、
真木よう子だけに釣られた視聴者には、彼女のファンをやめようか、と思わせる程の
破壊力を秘めているようにさえ思う。

イケメンだけの若手を起用したフィルムの無駄というべき学芸会レベルの作品が多い昨今だが、
これに関しては芝居自体はプロの役者レベルだが、撮る方が同人会レベル。
そんなモノはオンエアしないで、下北の小劇場か新宿2丁目でゲリラ撮影してた方が良い。
きっとそーいったニッチでコアなマニアが受け入れてくれる世界がきっとある筈だ。

せっかくレンタルしたので頑張って最後まで完賞(鑑賞でなく完賞だ)したが、ホント苦痛だった。

【評価】
☆☆☆☆☆