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- 機動戦士ZガンダムII -恋人たち-
【監督】富野由悠季
【主演(声)】飛田展男、池田秀一、古谷 徹
【オフィシャルサイト】http://www.z-gundam.net/z2/
20年前のフィルムと現在の新規作画を織り交ぜて、何とか映画の体裁にした前作 の続編。
3部作のうちの中間第2作目となる本作は、公開前からキャスティングで物議を催す曰くつき。
宇宙世紀0087。
地球連邦政府のエリート集団を自称する『ティターンズ』と
反地球連邦組織『エゥーゴ』の戦争は、激化の一途を辿り、その舞台は地球にまで広がっていた。
『エゥーゴ』の地球での支援組織『カラバ』に身を寄せていたカミーユ・ビダンは、
度重なる追撃をかわしながら、激しい戦闘の中成長していく。
補給に寄ったニューホンコンで、彼は1人の少女と出会う。彼女の名はフォウ。
戦争の中の安らかな一時を彼女の中に見つけて急速に惹かれていくカミーユだったが、
その時、突如出現した巨大なモビルアーマーが2人の悲しい運命を引き裂いていく-。
映画化に関する云々はこちら のレビューをご覧頂くとして、物語中盤を構成する本作は、
小ネタがてんこ盛りということもあり、映画で初見の方はまず理解することは難しいでしょう。
そのどれもが重要なエピソードを占めていることもあり割愛できなかったのか、駆け足駆け足で
三十路過ぎたアタマでは話の展開についていけません。
ましてや『恋人たち』なんていう往年のロマンポルノかフランス書院かとセンスを疑いたくなる
サブタイトルに縛られて男と女の愛憎を描こうとするものだから、ますます話も台詞も意味不明に。
ま、台詞が意味不明なのは昨日今日に始まったことではないですが。
そういった意味では所謂『トミノ節』は健在。
『もうボクの前に2度と現れるな!戦場でもだ!』
『でも、私はあなたの前にシロッコに逢ってしまったのよ!』
…会話になっていません。
遥か20数年前同じような台詞を聞いた覚えもあるけれど、きっと気のせいではないな。
物議を催したメインキャスト、主人公の恋(?)の相手ヒロイン・フォウ役のキャスティング変更の件。
個人的には彼女の出番も少なかったので、さほど違和感なく。
そもそもこの程度の描き方で、大きな子供ちゃんたちは納得するのかしら。
さて、問題は完結編、現在上映中の第3作。
TV版では精神障害をおってしまった主人公が果たしてどうなるのか。
大注目の別ラストに期待しつつ、DVDを待ちましょう(映画館には行かないのかいっ!)
【評価】★☆☆☆☆