シービスケット | 映画好きが勝手に映画を評価しちゃおうブログ

シービスケット

★★☆☆☆


監督: ゲイリー・ロス
原作: 「シービスケット あるアメリカ競走馬の伝説」
ローラ・ヒレンブランド著
制作: トビー・マグワイア,ゲイリー・ロス
主演: トビー・マグワイア(ジョニー・レッド・ポラード)

[感想]

場面展開の速さが良い。すべてを映さないのがミソだ。 例えば息子が死ぬシーンでは、やってくるトラックと、崖から落ちた車だけで事故を表現している。 しかし、あまりに簡潔に描かれているので前半はストーリーを理解しづらい。 (だからと言うのも何だが、ぜひ、このページを活用して欲しい。)

そんなアップテンポな演出にはわけがある。 これらのシーンは、レースのシーンを引き立てるために描かれているからだ。 この映画の目玉は、あくまで”競馬”なのである。 だから、『マッチレース』と『カムバックレース』 (勝手にそう名付けたが・・・)は、特にゆっくり描かれている。 とてもゆっくりすることで、とても速く感じさせる。 これこそ監督ゲイリー・ロスの仕掛けたトリックだ。

マッチレースのシーンで筆者はとても手に汗握らせてもらった。 もちろん未成年なので競馬はしたことがないが、競馬をする大人たちの気持ちが少し分かったかもしれない。 「競馬にはまる」。それは、単に「金が手に入るから」と言うことだけでなく、 馬というものが持つ魅力も大きいのだと筆者は思う。 もちろん、現代において競馬にはまる人がそれにぴったり当てはまるかどうかは分からない。 だが、映画で描かれている70年前のアメリカではそれが当てはまるような気がする。

古来より、人間は馬と共に繁栄してきた。 もちろんそれは、騎馬・遊牧民だけではなく、我々農耕民もだ。 馬が人やもの、情報を乗せて走る。 つい100年ちょっと前までは当たり前のことだった。 だが、現代において馬をお目にすることは希である。 しかし、何百年もの間生活を共にしてきたパートナーを人類は忘れていないようである。 そう思わせるほど、この映画の馬たちは魅力的だった。

隠れた見どころは、競馬中継ラジオの実況者だ。 自分で効果音を付ける姿がとてもコミカルでおもしろい。 ぜひご注目あれ。