サブマリン707B級を走行させる | 「8ミリ宣言」オオノ隊員のブログ

サブマリン707B級を走行させる

 昨年秋に完成させていた707B級を自宅プールで走行させてみた。

 

 

 

 船体が小さく軽いこともあって,そのまま走行させると,反作用トルクの関係で右側に傾いてしまう。潜航すると正常になるものの,直進せずに右側に曲がってしまう。
 このあたりは,方向舵の調整,左舷艦底に小さな重りを追加することである程度改善できた。
 できればホワイトサブマリンのようにプールの中を旋回させたいのだが,方向舵を最大に切ってもそのような小さな回転半径は望めなかった。それに旋回させようとすると,速度が落ちてうまく自動浮沈しない。

 

 
 そのため直進させるしかないが,それではすぐプール壁に衝突してしまい,潜航,浮上を複数回繰り返す,自動浮沈の醍醐味が味わえない。
 そうなってくるとやはり,長い直線走行が望める池で走行させるしかない。
  そこで池で岸に向かって走らせることにした。何らかの事情で進行方向が変化してしまってもゴム動力であるから,そんなに航続距離はなく回収可能な位置で止まるはずである。モーターライズのように回収不能な池の中心まで走って行ってしまう恐れは少ない。
 なお707Bには,潜航舵の駆動範囲を調整できるねじが付いている。
小さい船体の場合,自動浮沈機構が,完成時の個体差による浮力の大きさの相違や,波があるか,ないかといった水面の状態の影響を受けやすいことから設けられたと思われる。
 この機構を微調整し,最も自動浮沈の回数が多くなるようにして走行させたのが,この映像である。
 これはゴムを220回巻いたもの,280回巻いたものの2回の走行を編集したものである。
 水面の状況,調整ねじをうまく使えば280回巻き1回の走行で5回以上自動浮沈が行えることが確認できた。