17年に発生した”積水ハウス地面師事件”を
新庄耕氏が小説化、それを元に監督の大根仁氏
が台本を書き下ろしドラマ化されたものです。
この役者の顔ぶれに題材の面白さはお墨付き、
見ない手は無いので早々にポチリ。
もう最初に書いときます。全7話構成ですが
一気見の出来る程の面白さです。
豊悦を筆頭とした地面師の詐欺グループ、
右腕が綾野剛、法律屋にピーエル、情報屋
に北村、なりすましのキャスト担当が小池、
全くもってピッタリの配役で隙無しです!
事件を嗅ぎ付け追う刑事役にフランキー
とエライザ、これもほぼピッタリ!
更に題材的にテレビでは扱いにくく、映画では
マイナー路線に陥る可能性があるので配信という
選択肢が非常にピッタリです。しかも外資系の
Netflixなので事件の被害にあった”積水ハウス”
への配慮もそんなに必要もないでしょうから、
思いっきり悪のエンタメに振り易い、という事は
もう面白いに決まってます。
監督の大根氏は、撮影スタイルや編集に定評の
ある方なので、これも見事に炸裂しほぼほぼ
洋画並みのフレーム構造やライティング、ドリー
やクレーンも多用し画がとても格好良いのです。
そしてテンポの良い編集により、ずっと見せ場
ばかりという緊迫場面のオンパレード。
100億円の詐欺話を持ち掛けられる相手方の
部長役の山本耕史。彼も常時眉間に皺を寄せ
事業で上手く行かずに社内で干される寸での
所からの起死回生劇に振り回される役柄を
とてもリアルに演じております。多分大方の
優秀な奴は過信と功名心からこの様に陥って
行くのでは?とまさにハラハラドキドキ・・・
加えて非常に大人の映画でしたね。
ヌルい雰囲気は微塵も無く、メッチャ面白いですよ。



