第94回アカデミー賞で脚色賞を受賞した作品。
一般公開を待たずして配信に上がって来たので、
どういうこっちゃ?と興味津々で鑑賞してみました。
新作が中々書けない黒人作家の”モンク”
自棄になって在り来たりな黒人小説を書くと
これが望みもしないのに大ベストセラーに。
本人は嫌で堪らないのですが、本が売れると
様々な人が利権を求めて更に彼の周りに集まり
最終的には文学賞へノミネート迄されます。
というのも認知症の母を施設に入れる為に
お金が要り様だったりと、必要に迫られる
部分もあったのですが、最後の最後迄本人
は抵抗を続けます。
そんなこんなのライトコメディでした。
で、何が脚色賞なのか?というとエンド迄
ご覧になってください(笑)
製作予算は余り無さそうですが、淡々とした
語り口に抑え黒人映画にありがちなテイスト
が一切感じられず、大人の良い雰囲気の映画
に感じられました。この肌触りが個人的には
物凄く心地良くて、この物語に吸い込まれました。
一言で言えばとても上質です。
黒人を主体で起用しながらも、さらっと都会
の人生を切り取れる様な普通な作品である事
で、妙な肩肘張らずに素直に良かったです。
監督のコード・ジェファーソンは初演出作だ
そうですが、今後に期待ですね。
アフリカ移民の過去の不幸を描いた作品は
沢山ありますが、些か閉口気味だったので
この様な切り口の作品は大歓迎です!