オッペンハイマー・緊急輸入 | Sound@Cinema

Sound@Cinema

))) Cinema Sound Works シャチョーの日々 (((
映画の音響技術評価などをプロ目線で、車系もたまにw
http://www.csw.jp/

 

 

ようやく来年春の公開が決まった様ですが、

11月に米国で光学盤の販売開始と共に、輸入

を掛けていた商品がようやく到着しました。

 

 

 

 

日本から大量の注文があったようで、一気に

品薄になり、到着に1か月近くも要しましたが、

日本語字幕の収録は無いけれども、全容を掴む

為に紐解きます。

 

 

 

 

基本的にオッペンハイマーの生涯を描いた

内容で、広島や長崎にフォーカスされる事

はほとんどありません。台詞に登場してきたり

心象的な部分で僅かに登場するばかりで、

日本人であればドキッ!としますが、作品

全体を引いて見ると、彼はもっと大きな事に

苦悩していたことが判ります。

 

 

 

 

ボソボソと低い声で喋るシーンがほぼ9割、

物語の中心を占めるのは”赤狩り”の公聴会。

 

前半戦では原爆が作れる事が判り、国から

予算が付いて実験に至れる事で必死になり、

後半ではとんでもない物を発明してしまった

と苦悩の一辺倒になります。

 

まったくもって一人の男の人生を描いた

作品でありました。

 

終始纏いつく音楽が単調になりそうな流れ

をスムースに流してくれるので、余り英語が

判らない私でもGoogle翻訳片手に状況と

雰囲気はほぼ掴むことは出来ました。

 

今までスケールの大きな作品ばかりを提供

してきたノーランにしては、割と普通というか

奇をてらった作りにはなってませんが、主演の

キリアン・マーフィーの異常な迄に突き詰めた

芝居が相当にシリアスで、鬼気迫る物はあって

此処だけは別格ではありました。

 

しかし字幕無しで、この台詞量は実にきつかった・・・

 

劇場公開になったら再度見直してきます。