流石!アレクサンドル・アジャ!!
ただのB級ホラーかと思いきや、滅茶苦茶良い出来!!
水泳選手のヘイリーが台風襲来の時、別れて
暮らしている父親に心配で連絡するも掴まらず
嫌の予感の元、実家に出向くと地下室に怪我
を負いながら気絶している父を発見する。
暫くすると獰猛なワニが現れ、階段が崩れて
地下室に閉じ込められた二人は如何に!?
台風に、高まる風雨で上がる水位、怪我を
負った父娘に、堤防決壊で鉄砲水の脅威
も追い打ちを掛けるが、目の前には巨大な
ワニがうじゃうじゃ・・・
パニック要素全部詰めの所、父娘の固い絆
と強い意志で乗り切ろうとするまさかの感動
巨編じゃないですか!!
一歩踏み外せば、陳腐なB級物に成り下がる
所をカヤ・スコデラリオの決死のお芝居で
見せ場ばかりという素晴らしい作品でした。
ひょっとして、アメリカ南部であればワニの脅威
と言うのはリアルな話で、まったく荒唐無稽とは
言い難く、よくぞここにフォーカスしたと感心です。
音響構成も緩急の付け方が非常に上手く、
ワニの登場を大袈裟にホラーチックにする
ことも無く手堅く演出に貢献出来ていました。
撮影手法も陰影を丁寧に用い、風雨の効果
含め水の表現は大したもんです。そこへピーク
となる強い光を希望に様に差し込ませ、非常
効果の高い照明を作っていました。
みんな、上手いですねぇ、、、
物凄く良い出来です。是非ご覧ください!!