1950年代の赤狩りでハリウッドを追われた
脚本家ダルトン・トランボの生涯を名優
ブライアン・クランストンが演じた実話
ベースのドラマである。
共産思想が礼賛された時代から冷戦になり
一気に国家反逆者、スパイなどと共産主義の
豊かな思想部分を切り捨て、悪玉の典型と
して社会から爪弾きにされたハリウッドの
映画製作者の反骨心と狡猾さが良くぞ描かれている。
濃密な展開とクランストンの演技が非常に
巧いので、まさに映画として迫真。
久々に映画らしい映画を観たわ。
しかし米国においての真の社会主義活動の
実態などでは無く、信念を貫くトランボと
その家族にスポットが当てられ、その辺は
深くは追求されてはいない。
いや、最早追求したってどうでも良い様な
事なのかもしれない。
面白い箇所はいくつもあったけど、劇中で
ブライアンが脚本執筆中にアンフェタミンを
服用するシーンがあり、明らかにブレイキング
・バッドを意識した作りだったが、お年寄りの
多いシャンテではまるで反応が無かった・・・
ちょっと残念。