臨む! | Sound@Cinema

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))) Cinema Sound Works シャチョーの日々 (((
映画の音響技術評価などをプロ目線で、車系もたまにw
http://www.csw.jp/

某Mバード代表、S末M子から新作がまもなく
完成との話を聞き付け、某Mバード的には初めての
HD作品なので、ポスプロ引き受ける我々としては
騒動になる前に早めの偵察に出向いた。


$Sound@Cinema-SM


しかし!!心配し過ぎて損した(笑)

未だ冒頭の8分しか繋げていなかった、、、

取りあえず、そこまでを書き出して貰い
検証要素を社に持ち帰る事に。


の、途中に今日から始まった”風立ちぬ”を鑑賞。


$Sound@Cinema-風たちぬ


内容はもう有名なだけに、皆周知してるだろうから
省くが、作品内で音の面白い試みが図られていた。

まず、音声がモノラル。

センタースピーカー1本からしか音がでない。

そして一部の効果音に人の声色を用いた、
音響効果を施している。

ノスタルジーを追及した上での技術登用だと
思われるが、作品の中身とマッチしないと
意味が無い。しかしその作品の肝心なテーマが
良く判らない??この映画の主題がどうにも
掴めないんだこれが・・・

こうなってしまうと本当に申し訳ないんだが、
長くて長くて辛いだけで、その状況下での
狭い音域のモノ音源と馴染みの薄い人声効果
の嵌りが良く無く、終始イライラしっ放しだった。

ここのところ、ジブリ作品にはずっと裏切り
続けられており、更に何だか良く判らない
世界観に迄到達してしまい、”夢の中”と創造
の境界ギリギリを突っ走る始末は手に負えない。

観終わった後、大勢の人が

「?????」

ってな妙な空気に包まれ、一様に重苦しい
足取りだったので、総じて似たような感想を
得たんだと思う。

更に、頭、ケツについてる光学トラックの
ノイズにイライラさせられる。

こんな事するなら35mmモノプリント焼けば?
と真剣に抗議したくなるほど、中途半端な
効果としか言えない。




※あくまですべて主観ですので悪しからず。