ゼロ・ダーク・サーティー | Sound@Cinema

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))) Cinema Sound Works シャチョーの日々 (((
映画の音響技術評価などをプロ目線で、車系もたまにw
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タイトルは軍事用語で”午前12時半”との事。

このビグローの新作、激しく空虚。

ビン・ラディンの粛清を狙った作戦の
一部始終をドキュメントタッチで描いて
いるんだが、一国が特殊部隊を送り込んで
ケリを付けた所で単なる暴力の連鎖にしか
なっていないと事を淡々と虚しく描いている。


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しかし見世物としては、このリアルさ天下一品。

後半のシールズの作戦は恐怖すら覚える程、
強大な力を見せつけてくれる。

この空虚感が、アルゴとは異なる作品で
あることをしっかり示している。
一国側の視点ではあるものの、東南アジアで
次元の異なる国が我が物顔で君臨している
様を、まざまざと描き出している。

地球もここまで来ると最早シンプル極まりない。

平和だの話し会いだのきれいごとで収まるほど、
人間なんて賢くない。最後は力で制すのである。

その愚かさと虚しさをマヤは最後の涙で教えてくれる。



などなど感想はともかく、セリフの処理が甘い。

ノイズのシェイブが粗すぎて、
綻びがあちこちに散見出来る。

これはちょっと興ざめしたかな、、、

ま、一般人には判らんかもだね(笑)