「十三人の刺客」と「七人の侍」/「君の届け」と「シンデレラ」 | 大分のご当地アイドルSPATIO/オフィシャルブログ

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映画感想を2本、短く。

「十三人の刺客」
CINEMA SCOPE/映画とアイドルの部屋-1

知る人ぞ知る工藤栄一監督の「集団時代劇」のリメイク作品。
ただ「暴君を暗殺する為に13人の刺客が集められ、圧倒的不利の中見事に討ち取る」という設定だけ同じで、あとはかなり大胆にアレンジされている。
面白かったのは、伊勢谷友介の演じる「野人」役で、どう見ても「七人の侍」の三船敏郎演じる「菊千代」を意識しているように見える。
多分脚本の段階で「十三人の刺客」を書きながら、気持ちは「七人の侍」の方に引き寄せられたのではないだろうか?
その割には一人一人の人物の書き込みが足りず、キャラが立っているのは精々5人程度。十三人すべてを書き込んでいたら長大な作品になってしまうのだろうが、「七人の侍」をリスペクトするなら、そこまでやって欲しかったと思う。
まず、脚本の書き込み不足が残念だ。
内容はもう「斬って斬って斬りまくれ!」の号令通り、「斬って斬って斬りまくる」ための映画だ。
斬る側の「義」を認めさせるためには、敵役が悪ければ悪いほどいいわけで、今回その大役を担う、将軍の弟・最凶の暴君を演じる「稲垣吾郎」の冷酷非情振りが面白い。ここが今作のもっとも「拾い物」な部分かもしれない。
しかし肝心の斬り合いの場面は残念ながら、斬られる側が順番を待ってバッタバッタと斬られるという「お約束の殺陣」に終始しているのが惜しい。
そうしなければ13人対200人の斬り合いは成り立たないのだろうが、もう少しリアリティが欲しかった。
まぁそれでも、チャンバラ好きの男性なら、十分満足出来るだろう。


2本目は「君に届け」
CINEMA SCOPE/映画とアイドルの部屋-2

「多部未華子」が好きだから観た映画だった。
親目線で観れば、今の時代にこれほど爽やかな物語が支持される事に安心感を覚える。
レイプ、援交、妊娠、堕胎、DV、などの「刺激」がなければ物語にならないと思い込んでいる三流作家には青天の霹靂のようなものではないだろうか。
こんなに「なにもなく」ても、物語が成立するのだから。
この物語が伝えたい事は「ちゃんと伝えるが大事」という、ごくごくシンプルな事だけだ。
しかしそれがすべての人間関係の基本中の基本。
それが出来ないから、様々な問題が起きる。
日本と中国の関係でもそうだろう。

すべては、イジイジした爽子の性格が巻き起こす、些細な事件で構成される物語で、すべての元凶はそのはっきりしない性格にあるのは明白で、こちらはイライラさせられることになるのだが・・・

それにしてもこれは「姉達に虐げられていた末の妹のシンデレラが、ひょんなことから白馬の王子様に見初められ、一夜にして幸せを手にする」というシンデレラストーリーそのものではないか。
シンデレラがもし爽子のようなイジイジした性格だったとしたら、まさに爽子はシンデレラそのもの。
カボチャの馬車などの魔法が、爽子にとっては「友達の後押し」なのかもしれない。
これぞ少女漫画の「王道」ではないか。
いつの時代も女の子は、シンデレラを夢見るピュアな心をなくして欲しくないと願う父なのであった。(笑)