作品賞は、猛烈に追い上げていた『レヴェナント:蘇えりし者』を抑えて、トム・マッカーシー監督の『スポットライト』に!
 新聞記者たちがジャーナリスト生命をかけて、権力と闘い、真実を暴いた感動の実話です。


Congratulations!!

レオナルド・ディカプリオが5度目のノミネートにして、悲願の初受賞!
これまで「アカデミー会員に嫌われている」とかいろいろいわれてきましたが、『レヴェナント:蘇りし者』の体を張り、魂を注ぎ込んだ熱演は誰も無視できないでしょう。
 環境問題についても熱く語りました!

 
アカデミー賞感動的だった5つのモメント

1、クリス・ロックの冒頭のスピーチ
 ハリウッドのダイバーシティについて、キレイごとでなく、ホンネで語りました。

2、アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥの監督賞受賞のスピーチ。
 『レヴェナント:蘇りし者』で去年の『バードマン(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』に続いて2 年連続受賞。メキシコ人監督として素晴らしいキャリアを築いていますが、「肌の色の違いを髪の 長さと同じくらい、なんでもないこととしましょう」というメッセージは説得力があります!

3、スタローンを抑えていぶし銀の実力派俳優マーク・ライランスが助演男優賞を受賞

 2度のローレンス・オリヴィエ賞、3度のトニー賞を受賞するなど舞台で素晴らしいキャリアを築 いてきた英国出身の名優。スピルバーグ監督の『ブリッジ・オブ・スパイ』でロシアのスパイ役を 演じ、主演のトム・ハンクスを食うパフォーマンスをみせ、アカデミー賞に初ノミネート。そし  て、下馬評の高かったスタローンを抑えて、受賞!俳優が多いアカデミー・メンバーですが、仲間 からの支持に支えられ実力派が輝いた瞬間です。

4、レディ・ガガのパフォーマンス

 『ザ・ハンティング・グラウンド』(原題)の「Til it Happens to you」。
 去年のサウンド・オブ・ミュージックのトリビュートといい、先日のグラミー賞のデヴィッド・ボウイのトリビュートといい、ステージにかける情熱と完成度の高さに感動しました!

5、87歳にしてエンニモ・モリコーネの初受賞!

『荒野の用心棒』(64年)から、『アンタッチャブル』(87年)、『ニュー・シネマ・パラダイス』(88年)などの映画音楽で知られるイタリアの巨匠ですが、6度目のノミネートで初受賞。2007年には、名誉賞も受賞しているにもかかわらず、初受賞だったとは驚き。


 助演女優賞は、前哨戦で圧倒的な強さを見せた『スティーブ・ジョブズ』のケイト・ウィンスレットではなく、新星アリシア・ヴィギャンデルに!
 ノミネート対象作は、『リリーのすべて』ですが、この1年、『エクス・マキナ』や『コート・ネームU.N.C.L.E』など大活躍でした。すでに、ルイ・ヴィトンの広告「Spirit of Travel」にも登場していますが、ファッショニスタとしても今後、さらに注目されること必須です!



●第88回アカデミー賞受賞リストは以下の通りです。

■作品賞
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』アダム・マッケイ監督
『ブリッジ・オブ・スパイ』スティーブン・スピルバーグ監督
『ブルックリン』ジョン・クローリー監督
『マッドマックス 怒りの出ぅ・ロード』ジョージ・ミラー監督
『オデッセイ』リドリー・スコット監督
『レヴェナント:蘇りし者』アレハンドロ・G・イニャリトゥ
『ルーム』レニー・エイブラハムソン監督
★『スポットライト 世紀のスクープ』トーマス・マッカーシー監督

■監督賞
アダム・マッケイ 『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
★アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ『レヴェナント:蘇りし者』
レニー・エイブラハムソン『ルーム』
ジョージ・ミラー 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
トーマス・マッカーシー 『スポットライト 世紀のスクープ』

■主演男優賞
ブライアン・クランストン 『Trumbo』(原題)
マット・デイモン『オデッセイ』
★レオナルド・ディカプリオ 『レヴェナント:蘇りし者』
マイケル・ファスベンダー 『スティーブ・ジョブズ』
エディ・レッドメイン『リリーのすべて』

■主演女優賞
ケイト・ブランシェト 『キャロル』
★ブリー・ラーソン 『ルーム』
ジェニファー・ローレンス 『ジョイ』
シャーロット・ランプリング『さざなみ』
シアーシャ・ローナン 『ブルックリン』

■助演男優賞 
クリスチャン・ベール 『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
トム・ハーディ 『レヴェナント:蘇りし者』
マーク・ラファロ 『スポットライト 世紀のスクープ』
★マーク・ライランス 『ブリッジ・オブ・スパイ』
シルベスタ・スタローン『グリード チャンプを継ぐ男』

■助演女優賞
ジェニファー・ジェイソン・リー 『ヘイトフル・エイト』
ルーニー・マーラ 『キャロル』
レイチェル・マクアダムス 『スポットライト 世紀のスクープ』
★アリシア・ヴィギャンデル『リリーのすべて』
ケイト・ウィンスレット『スティーブ・ジョブズ』

■脚色賞
★『マネー・ショート 華麗なる大逆転』チャーリー・ランドルフ、アダム・マッケイ
『ブルックリン』 ニック・ホーンビィ
『キャロル』フィリス・ナギー
『オデッセイ』ドリュー・ゴダール
『ルーム』 エマ・Emma Donoghue

■脚本賞
『ブリッジ・オブ・スパイ』マット・チャーマン、ジョエル&イーサン・コーエン
『Ex Machina』 アレックス・ガーランド
『インサイド・アウト』ピート・ドクター、
メグ・ルヴェーグ・ジョシュ・クルーニー他
★『スポットライト 世紀のスクープ』トーマス・マッカーシー、ジョシュ・シンガー
『ストレイト・アウタ・コンプトン』ジョナサン・ヘルマン、アンドレア・ベリオフ

■アニメーション賞
『アノマリサ』 
★『インンサイド・ヘッド』
『父を探して』
『思い出のマーニー』
『ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム』

■ドキュメンタリー賞
★『Amy』Asif Kapadia and James Gay-Rees
『Cartel Land』 Matthew Heineman and Tom Yellin
『ルック・オブ・サイレンス』 Joshua Oppenheimer and Signe Byrge Sørensen
『ニーナ・シモン 魂の歌』 Liz Garbus, Amy Hobby and Justin Wilkes
『Winter on Fire: Ukraine’s Fight for Freedom』Evgeny Afineevsky and Den Tolmor

■短編ドキュメンタリー賞
★『ア・ガール・イン・ザ・リヴァー』
『ボディ・チーム12』
『チャウ、ビヨンド・ザ・ラインズ』(原作)
『クロード・ランズマン:スペクトルズ・オブ・ショア』(原題)
『ラスト・デイズ・オブ・ブリーダム』

■外国語映画賞
『Embrace of the Serpent』 コロンビア
『Mustang』 フランス
★『サウルの息子』 ハンガリー
『Theeb』 ヨルダン
『A War』 デンマーク

■撮影賞
『キャロル』 エドワード・ラックマン
『ヘイトフル・エイト』 ロバート・リチャードソン
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 John Seale
★『レヴェナント:蘇りし者』エマニュエル・ルベツキー
『ボーダーライン』 ロジャー・ディーキンス

■衣装デザイン賞
『キャロル』
サンディ・パウエル
『シンデレラ』サンディ・パウエル
『リリーのすべて』パコ・デルガド
★『マッドマックス 怒りのデス・ロード』 ジェニー・ビーヴァン
『レヴェナント:蘇りし者』ジャクリーン・ウエスト

■美術賞
『ブリッジ・オブ・スパイ』
『オデッセイ』
『レヴェナント:蘇りし者』
『リリーのすべて』
★『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

■編集賞
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
★『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』
『スポットライト 世紀のスクープ』
『レヴェナント:蘇りし者』

■メイクアップ賞
★『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『100歳の華麗なる冒険』
『レヴェナント:蘇りし者』

■視覚効果賞
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『オデッセイ』
『レヴェナント:蘇りし者』
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』
★『Ex Machina』アンドリュー・ホワイトハースト他

■録音賞
『ブリッジ・オブ・スパイ』
★『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『オデッセイ』
『レヴェナント:蘇りし者』
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』

■音響編集賞
『ボーダーライン』
★『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
『オデッセイ』
『レヴェナント:蘇りし者』
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』

■作曲賞
『キャロル』
『ブリッジ・オブ・スパイ』
★『ヘイトフル・エイト』エンニオ・モリコーネ
『ボーダーライン』
『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』

■主題歌賞
Eamed It 『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』
Manta Ray 『Racing Extinction』
Simple Song #3 『YOUTH』
Til It Happens to You 『The Hunting Ground』
★Writing’s on the Wall 『007/ スペクター』

■短編アニメーション賞
★『ベア・ストーリー』(原題)
『プロローグ』(原題)
『サンジャイのスーパーチーム』
『ウィ・キャンと・リヴ・ウィズアウト・コスモス』(原題)
『明日の世界』

■短編実写映画賞
『アヴェ・マリア』(原題)
『デイ・ワン』(原題)
『エヴリシング・ウィル・ビー・オーケイ』(原題)
『ショック』(原題)
★『スタッタラー』(原題)