第68回カンヌ国際映画祭の授賞式が行われました!

今年のパルム・ドール(最高作品賞)は、

フランスの巨匠ジャック・オディアールの『ディーパン』!
スリランカからの難民が生き抜くために家族を装い、フランスで生活するお話です。
移民の国らしい社会的なテーマを背景に、疑似家族が困難を経て、本物の家族になっていくという人間ドラマが描かれています。

グランプリは、これが初監督作品というハンガリーの新人ラズロ・メネスの『サウルの息子』、
監督賞は、台湾の名匠ホウ・シャオシェンが受賞しました。『黒衣の刺客』には、妻夫木聡さんも出演、日本でも撮影されました。

ギリシャの気鋭ヨルゴス・ランティモスは、初の英語劇でしたが、期待以上とはならず、審査員賞に留まりました。

全体的に若手の監督に賞が渡りましたね。

 コンペに19本のうち3作品あったイタリア作品。ナン二・モレッティとパオロ・ソレンティーノは批評家たちの評判もよかったにもかかわらず、賞には絡みませんでした。
 明日以降、この辺りは論議を呼びそうですね。

 
受賞リストは、以下の通り。

●パルム・ドール賞
『ディーパン』 ジャック・オディアール監督(フランス)
●グランプリ
『サウルの息子』ラズロ・メネス監督(ハンガリー)
●監督賞
ホウ・シャオシェン 『黒衣の刺客』(台湾)
●最優秀女優賞(ふたりに)
ルーニー・マ-ラー 『キャロル』トッド・ヘインズ監督 (米国)
エマニュエル・ベルコ 『モン・ロワ』 マイウェン監督 (フランス)
●最優秀男優賞
ヴァンサン・ランドン 『ル・ロワ・デュ・マルシェ』 ステファン・ブリゼ監督(フランス)
●審査員賞
『ザ・ロブスター』 ヨルゴス・ランティモス監督 (ギリシャ)
●脚本賞
ミッシェル・フランコ 『クロニック』(メキシコ)
●カメラドール賞(新人監督賞)
『Land and Shade』 セザール・アウグスト・アセヴェド監督(コロンビア)(※「批評家週間」で上映された作品です)